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通信教育課程 入学課

2022年02月13日

【卒業生が語る!通信教育部の日々③】~美術科 陶芸コース・染織コース・写真コース編~

前回1月のオンライン入学説明会では本学通信教育部の学科・コースの卒業生たちに在学中の学習や思い出、体験談を語っていただきました。一部を抜粋してご紹介いたします。本記事では以下コースの卒業生の体験談をご紹介します。

  • 美術科 陶芸コース(週末芸大)

  • 美術科 染織コース(週末芸大)

  • 美術科 写真コース(週末芸大)


 


陶芸コース Sさん(愛知県)




#1年次入学#60代で入学  #フルタイムワークと両立 #学習は土日に集中 #週末芸大


 □自己紹介


2020年度卒業。1年次入学し、4年間で卒業しました。

□入学を決めたきっかけ。入学で得たものは?


・大学卒経歴と65歳で退職後の無趣味解消

・制作過程を含む形として残る作品

・コロナ禍で卒業制作を共にした仲間たちと指導教師、スタッフの支援による卒業の達成

・無趣味の解消(自宅に小さな工房を作った)

 

■日々の学習時間やスケジュールは?


・学習時間は平日仕事のため、基本は土曜日曜祝日など(仕事中にレポート作成もあり)

・専門科目は実技時間の不足を補うため、週に一度午後7時半から9時まで地元の子供対象の造形教室に頼み、個人受講(生徒ひとりきり)。

・テキスト科目はWeb科目と関連する科目を中心に選択し、参考図書は地元図書館を利用

・スクーリングは共通科目も含めて月2回~3回。興味ある科目中心に選択

・四半期単位に受講科目を選定してスケジュール表に起こし、実行管理に努めました

□学習継続のモチベーションは、なんですか?


・入学を決めた時の家族との約束(4年間で卒業すること)

・3年次からの技術習得から造形制作に進み、継続に創造力不足で悩んだ時、講師のアドバイス。(結果にとらわれず作りたいのもを作ればいい。)

□これからの目標、夢


・陶芸家ではなく、当初目標である自宅で使える作品制作(意気込みは食器棚は自作品)

・機会があれば作品発表

□最後に入学検討者に向けて伝えたいこと、メッセージ


・きっかけ動機は不純でも新しいことにチャレンジすることが大切で、思った以上の成果を体感することができます

 

染織コース Sさん(京都府)


 



#20代で入学  #美術制作を学びたかった  #学習は土日に集中 #週末芸大


■自己紹介


3年次編入学で3年かけて卒業しました。現在は内職の仕事を請け負いながら作品制作を続けています。

■入学を決めたきっかけ、目的は?


美術に関する知識を深めたいと考えていたところ、大学監修の動画教材を知り、興味を持ちました。漠然と「何かを制作して暮らしたい。」と考えていましたが、技術がないことを理由に諦めていたので、どうせなら制作技術も一緒に習得したいと考え、なんとなく興味があった染織コースを選びました。

■入学してよかったこと、得たものは?


染と織を並行して一通り学べたこと。本当に様々なバックボーンを持つ同級生たちと出会えたこと。そんな同級生たちの制作物と一緒に、美大の先生方にご指導いただけたのは貴重な体験だったと思います。

■日々の学習時間やスケジュールは?


毎日コツコツできるもの、まとまった時間の必要なものなど、課題の種類にもよるので、時間は回答し辛いです。スケジュールは、何年で卒業するのか、どのスクーリングを取るか、それまでに必要な単位は、と逆算して何月にどの課題を提出するかなど、スケジュール帳とにらめっこしながら立てていました。予定通りにいかないこともありましたが、その都度予定を立て直しながら進めました。

■学習の工夫やコツはありますか?


動画は通勤時間などの隙間時間を使って見ていました。また、レポートは家ではだらけてしまうので、仕事の後に数時間カフェなどで書いていました。まとめて時間のとれる休日に制作課題などをやるように心がけました。

■学習継続のモチベーションは、なんですか?


自分で「やりたい!」と考えて入学したので、やり遂げたいという思いで続けられました。また、スクーリングで会う級友たちと、課題の進捗を確認し合い、情報収集、アドバイスし合っていたのも大きな支えとなりました。卒業が一年延びると、またお金がかかる、、というのも、意識していました(笑)

■これからの目標、夢


自分の作った布を使うのが楽しい、と思ってもらえるような作品を作り、届けられるようになりたいです。また、暮らしに寄り添える美しいものと出会える場所を作っていきたいと考えています。

■最後に入学検討者に向けて伝えたいこと、メッセージ


実技や動画以外にも、大学の先生による興味深い講義なども受けることができました。織物体験や染色ワークショップだけでは、なかなかこんなに広く美術の知識を学べないのでは。また、年齢も生い立ちも本当にバラバラな学生が集いますので、そんな方々のお話や制作物からは、本当に多くの刺激をもらい、面白い学生生活だったと思います。ご興味がおありでしたら、きっと貴重な体験になると思います。

 

写真コース Iさん(東京都)




#3年次編入学 #3年かけて卒業#技術ではなく芸術表現を学ぶ #共通科目も積極的に履修 #週末芸大



 

 

■入学を決めたきっかけ、目的は?


子育てがひと段落したのち、心身が不調になりました。無為のまま過ぎる時間をなんとか生きたものにしたく、入学を決意しました。それまで写真教室で写真作品の制作してきたので、写真コースを選択しました。

■入学してよかったこと、得たものは?


入学当時は、全く写真が撮れなくなっていたのですが、課題に追われ、毎日忙しくしている間に、徐々に元気が戻り、写真も課題であれば撮れるようになっていきました。
同時に、同級生や先輩たちとの交流によって、息を吹き返すような喜びもありました。言ってみれば、それまで社会と断絶して引きこもっていたようなもので、社会的なつながりが新たに繋ぎ直されるような新鮮な喜びがありました。

■日々の学習時間やスケジュールは?


プランとしては3年間で卒業を目指し、最初の2年間で卒業に必要な単位を取り、最後の1年を卒制に充てるという計画を立て実行しました。コンスタントに学習時間を確保できたわけではありませんが、綿密なスケジュールを立てて1つ1つをクリアしていき、結果として、必須単位を大きく超える履修となったと思います。

■学習の工夫やコツはありますか?


月刊誌の編集を仕事としていたので、学習時間を捻出することは大変でした。家庭のこともあり、いかに自分の時間を捻出するか、に悩みました。
結局、仕事が終わり、家族も寝た後の深夜に学習を進めることが多かったです。夏休みも全て学習時間に充てていました。その頃の睡眠時間はかなり短かったかもしれません。
最後の1年はコロナ禍で外出できなかったこともメリットと捉え、卒制の完成に向けて空いた時間をほとんど充てることができました。

■学習継続のモチベーションは、なんですか?


学習の支えとなったのは、学ぶことの面白さそのものだったと思います。先生方の熱意がストレートに伝わってきますし、それに支えられて好奇心の赴くままに色々な科目を履修していきました。それができたのも、京都芸術大学の良いところではないかと思います。

■これからの目標、夢


とにかく大量のレポートを書きました。文章の工夫のみならず引用文献の参照、事実関係の検証など、その経験のなかで徹底的に鍛えられたような気がします。もちろん、専門的な論文には及ばないものですが、書くことの重要性には気づくことになりました。
つまり、漠然と感じていることをいかにして明確にしていくか、そのプロセスを助けてくれるのが書くことだったように思います。ですので、これからの目標は「書き続けること」に尽きます。自分の作品のステートメントのみならず、作家研究なども非常に大変ではありますが、継続してやってみたいところです。

■最後に入学検討者に向けて伝えたいこと、メッセージ


京都芸術大学の通信教育は、自分の好奇心を満たす絶好の機会を与えてくれます。あるいは、卒制を通じて制作の指針を発見することができます。それを全力でサポートしてくださる先生方の熱意があればこそ、実現できるものだと思います。同時に、考え方の基盤となる現代に通用する基礎教養を獲得できるのではないでしょうか。それは意外に、実生活の中では見出しにくいようにも感じています。

 

【卒業生たちが語る!通信教育部の日々 ①】~芸術学科 歴史遺産コース・和の伝統文化コース編~


【卒業生が語る!通信教育部の日々②】~芸術学科 芸術学コース・文芸コース・アートライティングコース編~


 

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