授業料 | 323,000円 |
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スクーリング受講料 | 104,000〜128,000円 |
1年間の合計金額 | 427,000~451,000円 |
卒業までの合計⾦額(4年間) |
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授業料 | 323,000円 |
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スクーリング受講料 | 156,000〜192,000円 |
1年間の合計金額 | 479,000~515,000円 |
卒業までの合計⾦額(2年間) |
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デザイン科
LANDSCAPE DESIGN
庭園・公園から自然・環境・観光まで。大きな広がりを持つランドスケープデザイン分野をわかりやすく学べるカリキュラムを構築。
京都と東京の庭園文化を基盤に、日本独自の庭園思想や手法、芸術性を体得。その一方、ガーデンデザインを含む最先端のデザイン・メソッドや実践的技術と技法も、実習を通じ、しっかり身につけます。
卒業生の多くが、ランドスケープアーキテクト・造園職人・デザイナーなどの就職や起業を実現。業界で活躍しています。
幅広いカリキュラムのなかには、いま注目の、地域再生や観光に必要なランドスケープの知識を学べる分野もあります。これからの日本にとって重要な学びとなる、里と農の環境保全・創造、里コミュニティの復活、地方の活性化などをめざします。
さまざまな方面で本コースの学びを活かせます。また、さまざまな資格の取得も可能です。
授業料 | 323,000円 |
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スクーリング受講料 | 104,000〜128,000円 |
1年間の合計金額 | 427,000~451,000円 |
卒業までの合計⾦額(4年間) |
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授業料 | 323,000円 |
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スクーリング受講料 | 156,000〜192,000円 |
1年間の合計金額 | 479,000~515,000円 |
卒業までの合計⾦額(2年間) |
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[大学の思い出]卒業年次のクラスメイトとの写真。「山梨県の奥地に住む学友を訪ねたり、京町屋の宿を相部屋で借りたり。入学していなければ得られない出会いや体験がいっぱいでした」。
「どうせ学ぶなら、次のキャリアにつなげたい」と意気込みつつも、ランドスケープデザインの知識がないまま、「いちばん土台になる学びだろう」と勢いで入学した石塚さん。雨天の剪定実習で職人の苦労を実感したり、寝不足の目をこすって模型と格闘したり、大変ながらも新鮮な学びにはまっていった。「とくに、実在する施設の計画やプレゼンといった実践的な課題は、いまの仕事にも直結します」。じつは在学中にアルバイトをはじめたまちづくりの会社で、いまや主力メンバーとして多彩なプロジェクトを牽引しているのだ。「デザイナーのつくった公園や施設に、人が訪れる賑わいを創出できるよう、どう使いこなすか考えるのが私たちの仕事。大学で学んだランドスケープデザインの専門知識やアートとの関わり方が、プロジェクトを企画していく中でとても役立っています」。そして何より大きな糧となったのは、人とのつながり。「第一線のプロである先生方はもちろん、建築家からお庭好きの主婦まで、さまざまな学友と話すなかで、自分のすすむ道をつかめました」。本コースで、出会いの大切さを実感した石塚さん。今日もどこかのランドスケープに、人が集う場を生みだしている。
[大学の思い出]ある先生が愛用していた黄色いトレーシングペーパー。「美しくて書きやすく、発想も冴える気がして。“チェルシーフラワーショー2019”で受賞した作品の下書きにも使いました」。
柏倉さんが世界的な庭園コンクールに臨んだのは、本コースを卒業した翌年のこと。「じつは、入学の前年にも国内コンテストで受賞して。押し寄せた依頼に応えるため、学術的な着想を学ぼうと思ったんです」。園芸の技術はあっても、本格的なデザインの勉強は初めて。「デッサンやグラフィックの学びが、提案書の見映えだけでなく、景観を美しくする要素の理解にも役立ちました」。また、思わぬ宝となったのが、全国の多彩な分野のプロや、一般人である学生との出会い。「庭に何を求めているのか、率直に聞けるんですよね。利害関係なく」。こうした学びを通して確信したのは、「人の健康と幸せをつくるのが、自分にとっての庭づくり」だということ。そのコンセプトや、京都のコンパクトデザインと地元・帯広のスケール感との融合など、大学で得たものすべてを注ぎ込んだ庭は、憧れの舞台で金賞を獲得した。「頼まれれば、世界中どこでも作庭にいきますよ」。つくって、使われて、予想図を超えて、初めて完成する理想の庭をめざして。柏倉さんの描く地平は、北の大地から世界へと広がる。
[大学の思い出]
いまでも読み返しては、新たな学びに気づくコースの教科書。「庭づくりの心得などが凝縮された名著なんです。本以外でも先生方から、植物への想いや空間への意識など、いろんなことを肌で教わりました」。
「ここまで深く学ぶことになるとは、思ってもいなかった」という浜本さん。英国でガーデンデザインを学び、独立後に「日本の庭園や植物についても学んでおきたい」と考えて本コースへ。「地下足袋はいて木に登ったり、身体を物差し代わりにしたり。実地で学び、自分がいかに知識だけの頭でっかちだったかを思い知りました」。また、空間やデザインの基礎を教わり、これまでの庭めぐりで「なぜ感動したか」を、より理論的に深く理解できたという。多彩な学友との交わりも楽しく、ふと気づけば、苦手なテキスト科目ばかりが山積みに。「思わず卒業をあきらめかけた時、先生に一喝されて」。意を決して取り組んでみると、時代背景や生物とのつながりなど、目には見えない庭の側面まで知ることができた。「先生が〝とんでもなく広くて深い分野〞と言った意味を、少しずつ実感できるようになりました」。その深遠さには今も悩まされるが、「学び通したことで、自分のなかに土台ができた」という浜本さん。過ごす人が幸せになる庭を、植物とともにつくりながら、これからも広く、深く、成長していく。
[大学の思い出]仕事で多忙ながらも下調べや構想に時間をかけた課題。「最短卒業をやり遂げた達成感はあるけれど、本当はもう1年じっくり学びたかったですね」。
地質調査の会社で働きながら、リバーガイドなどの地域活動に参加してきた田中さん。「大好きな地元の川を活かして、独自のまちづくりにチャレンジしたい」とノウハウを学びに本コースへ。それまで無縁だった日本庭園の授業を受け、その奥深さに感じ入った。「一見、やりたいこととは無関係に思えるけれど、〝自然を活かす〞という点は同じ。日本庭園のテーマである〝不易流行〞は、僕自身の座右の銘になりました」。ほかにも環境性能評価や河川利用の歴史など、さまざまな方面の学びで得たヒントを、当初の目的である「川によるまちづくり」の卒業制作に結実。「いま、地元行政の方々といっしょに、その計画をひとつずつ形にしているところです」。ひとりで無理なら、みんなの得意分野を寄せあえばいい。そんな協力の重要性をグループワークで体感したのも、知識や技術に勝る貴重な学びだったという。「川も自然も、昔の人が残してくれたもの、それをどうやって次の世代にバトンタッチしていくか、僕たちみんなで考えないと」。田中さんが見つめる川の先は、50年後の豊かな社会へとつづいている。
大学のパンフレットで初めてこの分野について知り、自然から都市計画まで幅広く学べることに興味を持ちました。そこで、まるで関係ない料理の仕事をつづけながら、2足目のわらじをはこうと決心。勉強を進めるにつれ、仕事として庭園と関わりたくなり、在学中に造園会社でアルバイトをはじめることに。卒業後は、個人庭を設計する仕事に就くことができました。そんな就職活動の助けとなったのが、授業で作成したポートフォリオ。スケッチの授業も、庭園デザインの提案でさっとイメージを伝えるときに役立っています
桐山 多美 '06年度卒業(1年次入学)兵庫県在住 43歳
大学の土木工学科を卒業し、造園系の建設コンサルタントに。知識豊富なスタッフと仕事するなかで、自分もランドスケープデザインのすべてを学び、最後のキャリアをその世界で締めくくりたいと入学を決めました。京都の名庭での実習で「歴史的風景を継承する」難しさを、里山の実習では「日本の原風景」の豊かさを体感しました。それぞれが人々の絶え間ない努力によって形成され、伝えられていく美しい風景。そんな風景や美意識を、私の仕事場である「都市」においても表現できれば、と考えています。
勝見 直人 '19年度卒業(3年次編入学)福井県在住 55歳
「先生、これは何の木ですか?」。初回のスクーリング、桜の木を指差して言ったこの言葉から始まった学生生活。仕事だけでなく何かをしたい、京都でアートって格好いいと思い入学。建物から先がすべて範疇、というランドスケープデザイン。現場で活躍の先生、多彩な学友に刺激を受け楽しい勉強の日々でした。庭園、観光、都市など幅広い勉強の中で自分の興味を見つけ、商店街をテーマにした卒業制作で「人と場をつなげる」ランドスケープデザインへの関心が深まり、今後も勉強を続けながら実践していけたらと考えています。
大野 絵里 '18年度卒業(3年次編入学)東京都在住 54歳
[大学の思い出]南禅寺や桂離宮での実習。庭師の方や先生から、木一本、石ひとつに込められた作り手の想いを伺い、ランドスケープデザインの深さを実感しました。
「学んでいる人も、めざす方向も様々でワクワクします」。入学して、学生の多様さに驚いた。プロのガーデンデザイナーが新形状の植木鉢を考えていたり、ロボット工学の博士が地域の景観再生をデザインしたり。「みんな、すごく楽しそうで」という精山さんは、職歴10年近いガーデンデザイナー。学友たちの自由な発想や、京都の名庭での現地実習にふれ、実務に凝りかたまっていた自分を発見した。「リスクを気にするあまり、踏み込んだ提案や楽しむ気持ちを忘れていたんですよね」。本学で心豊かに学ぶうち、ある考えが心にめばえた。「実際の仕事現場では、たいてい建物のプランが先で、植栽は後づけ。でもランドスケープが主導すれば、もっと新鮮で付加価値の高い提案ができるはず」。その想いを自身の卒業制作に注ぎ込んだ。「庭との関わりを伝えるため、建物の模型まで全部つくって。大変だったけど、説得力あるものになりました」。卒業後のいまも職場で「庭の担当なのに、建物設計にあれこれ意見してる」と笑う精山さん。2級建築士の資格を活かして建築設計にも携わるランドスケープデザイナーという、新たな道を自ら育てている。