
アートライティングコース
理系から芸大進学。ことばで見つめ、伝える力を習得
理系の学びを経て、建築設計の道にすすんだ佐渡さん。ひそかに抱いていた芸術大学への憧れと、「アートをことばで伝える」ことへの興味から進学。「”仕事をしながら学ぶのは無理“と諦めていましたが、オンライン中心で学べるこのコースなら、試す価値があると」。入学して感心したのは、さまざまな講師陣による熱のこもった動画授業の面白さ。少しでも学習時間を増やせるよう、テレビを生活から締め出し、大好きな映画館や美術館の代わりに近所の図書館に通いつめ、ひとつひとつの課題に取り組んだ。
「卒業研究のテーマは、映画音楽。観る者の感情を大きく揺さぶり、印象深く心に刻まれる、その存在の大きさを思い知りました」。かたちのない音楽を、文章だけで表現する。その難しさに悩みながらも、目標としていた最短ペースでの卒業を達成した。「いろいろなアートに出会い、ライティングするなかで、本当に”自分が情熱をもって語れるもの“を見つめ直せました」。そのひとつが、自身もダンサーであるフラメンコ。「特に劇場作品を見るのが大好きで、優れたフラメンコ作品をもっと日本で見たいという思いが募り、自分で来日公演を主催。作品やアーティストの紹介はまさに”アートライティング“そのもので、チラシや公演当日に販売するパンフレットの作成など、学んだことを反芻しながら楽しく取り組んでいます」と、学びを存分に活かしている。

佐渡 靖子
東京都在住 48歳
アートライティングコース
20年度卒業
[大学の思い出]卒業式で初めて訪れた、京都瓜生山キャンパス。「東京の外苑キャンパスには、コースのみんなで何度か集まり、バラエティ豊かな経歴を持つクラスメイトとの交流を楽しめました。オンライン授業でも充分学べるけれど、できれば京都のスクーリングにも参加して、新しい出会いを増やしたかったですね」。