
陶芸コース
会社勤めのかたわら「思いつき陶芸人生」をスタート
「なんとなく思いつきで」会社勤めのかたわら、本コースで学びはじめた竹中さん。20年ぶりの「授業」に緊張しながらも、学びの面白さに引き込まれていった。「最初のテキスト課題では、まだ素材の扱いに慣れず、部屋じゅうが石膏だらけに。それでも悪戦苦闘してつくった作品がウェブで紹介されて、とても嬉しくなりました」「添削のコメントを通じて、先生方の真剣さがひしひしと伝わってくるんです」。陶芸教室とは違う大学ならではの学びで、気の向くままではなく、じっくり考えて制作する大切さにも気づいたという。「つくりながら変える柔軟さも大切ですが、核となる目的やテーマがブレてはいけないので」。
卒業後は、地元・神戸のクレイスタジオを拠点として、制作をつづけている竹中さん。そこで出会った染色アーティストといっしょに、百貨店の期間限定ショップで作品を展示したり、コースの学友たちと立ち上げた陶芸グループ「ねんどるず」で、大規模なアートイベントにも出展したり。「在学中から、多彩な学友たちと話すことで次の目標が見つかり、少しずつでも前にすすむことができました。初めは軽い気持ちだったけど、本当に入学して良かった」。気まぐれからはじまった大学生活を締めくくる卒業制作は、はるかに遠い星がテーマ。どれほど星が遠くても、その光は、これからも竹中さんの陶芸人生を照らしつづける。
[大学の思い出]謝恩会のために独自でつくった、卒業制作の過程をまとめたスライドショー、卒業アルバム、オリジナルの手ぬぐいなど。「皆さんにとても喜んでもらえて、さらに嬉しい思い出がいっぱいの品になりました。会社員生活では出会うことのない、多種多様な方々とのつながりは、大学生活で一番の宝です」。