
染織コース
何歳になっても、「今」を生きるために学ぶ
北海道在住。地元で民族刺繍を学ぶなかで「色」への関心が深まり、ご主人の「やりたいことを学んでみたら」という言葉に背中を押されて、61歳で染織コースへ入学を決意。
「最初に受けたデッサンの授業が印象に残っています。それまでデッサンを習ったことがなかったので、見よう見まねで作品を提出したら『点数はつけられません』という講評が返ってきて、少し笑ってしまいました。でも、再提出で2回目の作品を出したとき、『同じ人が書いたとは思えない』と。」
「通信の場合は教室で書くわけではないので、時間をかけてじっくりと課題に取り組めるのも、いいところのひとつだと思います。」
入学後は、友禅染めや型染め、蝋染めなどさまざまな技法を意欲的に習得され、卒業制作では、故郷・オホーツクの自然や記憶を題材にした着物と帯を制作。見事「学科賞」を受賞されました。
「自分の子供と同じくらいの年齢の学生さんや、働きながら大学に通う学生さん、人生の先輩にあたる学生さんがひとつの教室の中で学んで、話したり、刺激しあったりしたことは、すごく新鮮で、考えさせられました。」と話す水谷さん。
「学べる幸せ」を感じることが、次の一歩を踏み出す勇気になる。
水谷 和子
染織コース 24年度卒業
北海道在住 65歳