染織コース
学べる喜びを噛みしめて
子どもたちが巣立ち、「これからは自分のために、興味のあることをやってみたら?」というご主人の言葉をきっかけに、入学を決意した水谷さん。もともと地元で民族刺繍を学ぶなかで、趣味よりもさらに世界を深めたいと考え、染織コースを選択しました。
学生生活について「学生の間にしか、失敗も挑戦もできないと思って。思いっきり吸収して、思いっきり失敗してみようと思いました」と語る水谷さん。
「同じ花を描いても、使う色も表現もみんな違う。年齢も経験も異なる学生たちとの学びは、固定概念に縛られない新鮮なものばかりで、改めて学べることの嬉しさを感じました」と振り返ります。
卒業制作では、能取湖のサンゴ草をモチーフにした友禅染の作品を制作。一時は生育が危ぶまれたサンゴ草ですが、「今ではこんなに赤く染まっているよ」と、保護活動に携わってきた方々への思いも込めて、真摯に制作に向き合いました。
「何を見てもデザインのことを考えています。制作していないと、自分じゃないみたいで」
「学びは、自分の人生を本当に豊かにしてくれます」
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水谷 和子
染織コース 24年度卒業
北海道在住 60代