オープン
エデュケーション
本学の教育リソースを、他高等教育機関において講義の教材等として利用する、または大学生などが自主学習の教材として利用することを目的として、広く一般向けに公開しています。
瓜生山ねぶたづくり入門
「瓜生山ねぶた」とは
「瓜生山ねぶた」は、京都芸術大学の1年生が前期に履修する『マンデイプロジェクト』の成果として、夏期集中授業『クリエイティブワークショップ』で制作される巨大な“ねぶた”です。12学科の学生が横断的に参加する混成のクラスは全部で20クラス。1クラス約35名のなかでコミュニケーションを深め切磋琢磨し、12日間という短期間でのねぶた制作完成を実現します。
大学の伝統行事とも言える「瓜生山ねぶた」は、青森県の伝統行事「青森ねぶた」から、制作のための技術や共同作業のプロセスなど多くを学びました。
あれだけ巨大な青森ねぶたですが、その構造は角材・針金・木工ボンド・和紙によって支えられ、主に使用する制作の道具といえばベンチだけ。現代社会において、この制作方法は驚くほどのローテクですが、これだけ多様な形を生みだすことができるのです。
本学の瓜生山ねぶたは2007年度からはじまり、青森ねぶたの制作方法を参考にしながらも、あえて色彩を省き、白いねぶたとすることで、針金の線や和紙の表情を活かす表現に工夫を重ね、独自の発展を遂げてきました。
京都芸術大学は、「藝術立国」「藝術平和論」を提唱し、一人の夢や情熱が多くの人々を動かし、世界を動かす力になりうると信じています。
瓜生山ねぶたは、大学のカリキュラムのひとつですが、京都から世界に繋がることを、この20基のねぶたに託しています。
注意事項
瓜生山ねぶた制作は専門的な知識が必要不可欠です。「ねぶた」制作が始まる前に学生たちに制作に関する冊子が配られ、スケジュールや注意事項ほか、緊急連絡体制なども掲載をするなど安全対策を行っています。
また、ねぶた制作に必要不可欠な安全講習や、皺にならない紙の貼り方などを教える「紙貼り講習」、合理的で安全そして影が出ないよう美しい光を出す方法を教える「照明講習」を経て、本格的に作業が始動します。
本動画は、あくまで対面での指導を効率よく行うための補助教材です。
動画の通りに制作をして事故が起きた場合、本学では一切の責任を負いかねます。
マンデイプロジェクトとは
前期の毎週月曜に開講される授業『マンデイ・プロジェクト』では、講義ではなくワークショップという体験型の授業形式で、頭と身体両方を使い学びます。グループでさまざまな課題を発見し、その問いに対する答えを探るために必要なものの考え方や見方を学びます。2020年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止となりましたが、2021年度から再開し、1年生の選択履修者が全学科混合クラス編成で課題に取り組みます。すべての基礎となる教養を身につけることで、それぞれの専門領域での学びを深めていくための土台を育みます。『クリエイティブワークショップ』では「マンデイプロジェクト」の学びの集大成としてねぶた制作が行われます。