モノやコトの枠をこえたデザインで、
未来社会に向けて新たな価値を提案する

情報デザイン・プロダクトデザイン領域

物質的な豊かさから、より精神的、体験的な豊かさを求める時代へ。社会の価値観が変わりゆくいま、デザインに求められる役割も大きく変化しています。本領域では、情報コミュニケーション、ビジュアルクリエーション、インターフェイス設計から実体的な製品設計まで、多様な研究課題に取り組みながら、未来の社会を豊かにするデザインの可能性を探究。既存の枠にとらわれないデザインのフィールドで、新しい価値を社会に提示できる、チャレンジ精神あふれるデザイナーを育成します。

分野

情報デザイン、グラフィックデザイン、ビジュアルコミュニケーションデザイン、デザインプロデュース、プロダクトデザイン

カリキュラム

特長

  • 対面学習+オンライン学習

    自身が探究する社会の課題を、教員とともにひも解く

    生活に関わるあらゆる物事が研究テーマとなる本領域。自身の究めたい課題をゼミ形式のディスカッションで練り上げながら、教員と二人三脚でその解決をめざす研究活動に取り組んでいきます。また、「なぜこのデザインなのか」を他者に説明できることもデザイナーに求められる重要なスキルです。入念なリサーチで知見を深め、カタチにするプロセスそのものを重視。自らがたどり着いた答えを作品や提案として、実社会に還元するための思考力、表現力を養います。

  • 現場を体験することから、豊かな体験を創造する

    ゼミの授業や学内の工房だけでなく、フィールドワークも研究を深めるための大切な場。人々を新たな体験へと導く創造は、まず自分が「現場」を体験することから生まれます。京都という恵まれた環境で、最先端のアートや工学的考えにふれながらデザインを学ぶことも、自身を豊かにする貴重な経験。そこで培ったデザイン思考は、ものづくりの最前線はもちろん、企画や提案といったデザインプロデュースにおいても力を発揮します。

開講授業

  • コミュニケーションを成立させるためのデザイン(芸術環境分野特論G「コミュニケーションデザイン特論」)

    クリエイティブを第三者に発表するには目的がある。それは作品を介して伝えるメッセージだ。ただデザイン領域に関しては情報発信者はクリエイターでないケースが多くある。そのため一方的なインフォメーションではなく、コミュニケーションを成立させる必要がある。なぜなら作品で目的に沿って相手の行動を促す必要があるからだ。まさしくコミュニケーションデザインである。そのためにはどうすればうまくいくのかをグラフィック表現を中心にそこに織り込まれた発想法など、先人の作品から読み解く。

  • プロダクトデザインとは何か?(芸術環境分野特論A「プロダクトデザイン特論」)

    本講義では、プロダクトデザインとは何を対象にどのようなデザイン活動を行う分野なのかについて考える。プロダクトデザイナーの基本的な活動姿勢や取り組みについて理解を深めるとともに、プロダクトデザインの歴史を振り返り、その役割の変遷についての理解も深める。その上で、現在から未来におけるプロダクトデザイナーの新たな役割や課題について考える。本講義は3名の教員が担当するオムニバス形式で講義を行う。

メッセージ

未来の価値を創造するデザイナー

木村 元彦

現代においては、既に物的豊かさはほとんど実現され、商品開発においても、ユーザーエクスペリエンスデザインが主流となり、豊かな体験を求める時代に入っています。
デザインとは、人々の豊かな生活を実現するための活動だと考えています。これからの社会における「豊かさ」とは何かを問い、新たな価値を発見し創造することが、デザイナーに求められる課題になるでしょう。既成概念にとらわれない自由な発想、柔軟な思考力、ユーザーが抱える問題を的確に見つけ出す観察力や洞察力、ユーザーがまだ気づいていない隠れたニーズを発見する力など様々な能力が必要です。
デザイナーを目指す皆さんと共に、未来に向けた新たな価値を発見し創造するデザイン活動ができることを期待しています。

情報デザイン・プロダクトデザイン領域長。1991年京都工芸繊維大学工芸学部意匠工芸学科卒業、1993年同大学大学院博士前期課程修了、1996年同大学院博士後期課程単位修習得退学後、株式会社GK京都にてデザイナーとして活動を開始。プロダクトデザイン、環境デザイン、インテリアデザイン等、分野にとらわれない幅広い領域のプロジェクトを担当。 2006年より大阪工業大学工学部空間デザイン学科にて、プロダクトデザイン分野の教育活動に携わった後、2022年からキムラデザイン研究所を主宰するとともに、オリーブ栽培を始めるために小豆島へ移住。農業とデザインの関係についての研究、地域へのデザイン支援、オリジナルブランドのオリーブオイルの生産・販売、オリーブ栽培で生ずる剪定枝を素材とした製品開発を目指して活動中。2023年度より本学大学院教授。

デザインへの学びと挑戦のための時間

塩津 みゆき

私は大学を卒業して働く中で、学部生時代には見えていなかった自分に足りない知識や技術を自覚し、大学院への進学を決めました。
その中には「もう一度、勉強したい」という純粋な思いもありましたが、今思えば制作や研究に集中できる環境、教授や友人の作品から受ける刺激、考えを語り合う時間を、自分で自分に与えるための選択だったように感じます。
言語化し、文献を読み、試作を繰り返し深める中で「自分の言葉」で研究を語れるようになることは、大学院だからこそできるクリエイティブとの関わり方です。そしてその力はデザイナーとして社会で活動する上で大きな強みになります。
デザインへの学びと挑戦のための時間と場所として、大学院でみなさんと出会えるのを楽しみにしています。

2014年旧京都造形芸術大学(新京都芸術大学)情報デザイン学科を卒業後、広告制作会社にてグラフィック・WEBデザイナーとして勤務。2016年よりプラハ工芸美術大学大学院へ留学。金属加工・素材研究を含めたオブジェクト・コンテンポラリージュエリーデザインを学ぶ。2020年の帰国後は岡山県を拠点にグラフィック・WEB・パッケージなどのデザイン制作に携わりながら、玩具・ジュエリー・オブジェクトなど分野を横断した制作・発表活動を国内外で続ける。

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