モノやコトの枠をこえたデザインで、
未来社会に向けて新たな価値を提案する

情報デザイン・プロダクトデザイン領域

鄒 林潔 (スウ リンケツ)
『PRESENTS』

コウ レイイ 『夢Ⅲ』

張 宇深(チョウ ウシン)
『客家族譜』(はっかぞくふ)

ヨウ セイ 『香りを「書く」、
香りを「捕まえる」、
香りを「味わう」』

何 煜捷

物質的な豊かさから、より精神的、体験的な豊かさを求める時代へ。社会の価値観が変わりゆくいま、デザインに求められる役割も大きく変化しています。本領域では、情報コミュニケーション、ビジュアルクリエーション、インターフェイス設計から実体的な製品設計まで、多様な研究課題に取り組みながら、未来の社会を豊かにするデザインの可能性を探究。既存の枠にとらわれないデザインのフィールドで、新しい価値を社会に提示できる、チャレンジ精神あふれるデザイナーを育成します。

分野紹介

情報デザイン、グラフィックデザイン、ビジュアルコミュニケーションデザイン、デザインプロデュース、プロダクトデザイン

情報デザイン

視覚伝達だけでなく体験も含め、時代に合わせたさまざまなメディアを融合しコミュニケーションを研究する分野です。
最新技術も視野に、プロジェクションマッピングやメタバースなどのVR、センサを取り入れた先端的なデザイン表現からパブリシティとしての活用法など、これからの社会に必要な新たなデザイン展開を探求します。

グラフィックデザイン

コミュニケーションデザインの中で最もベイシックなグラフィック表現を研究する分野です。
ポスターやブックデザイン、タイポグラフィ、パッケージ、インフォグラフィックス、イラストレーション、写真など多岐にわたるメディアをときには横断的に捉えその表現方法を研究することで、広告やプロモーションなどへの展開を模索し、ビジネスに繋がる新しいコミュニケーションを探求します。

ビジュアルコミュニケーションデザイン

グラフィック表現をベースに、モーショングラフィックスやWEB表現などさまざまな視覚表現を複合的に研究する分野です。
映像表現やときにはグッズなど立体表現を取り入れることで、CMやボードゲーム、キャラクター開発などさまざまな商品企画からIPビジネスまで、時代にマッチしたブランディングやプロモーションへの展開を探求します。

デザインプロデュース

既存のデザイン分野の枠組みにとらわれない独自のデザイン活動に取り組む分野です。
例えば、①実社会と連携したデザイン支援を通じた研究、②課題解決のためには単一のデザイン分野だけではなく複合的なデザイン支援が求められる研究、③自身の作品のセルフプロデュースに取り組む実践的な研究等です。

プロダクトデザイン

私たちの生活全般に関わるさまざまな製品のデザインを扱う分野です。
客観的かつ工学的な側面も必要ですが、併せて大学院芸術研究科ならではの直感的な視点をいかした試行錯誤を通じて、既存の価値観にとらわれない未来志向の新たな価値を創造する提案を模索する研究活動に取り組みます。

特長

  • 対面学習+オンライン学習

    自身の問いを探究し、その答えを教員とともにひも解く

    生活に関わるあらゆる物事が研究テーマとなる本領域。自身の究めたい課題をゼミ形式のディスカッションで練り上げながら、教員と二人三脚でその解決をめざす研究活動に取り組んでいきます。また、「なぜこのデザインなのか」を他者に説明できることもデザイナーに求められる重要なスキルです。入念なリサーチで知見を深め、カタチにするプロセスそのものを重視。自らがたどり着いた答えを作品や提案として、実社会に還元するための思考力、表現力を養います。

  • 日本の歴史と伝統文化の集積地、京都で学ぶデザイン

    ゼミの授業や学内の工房だけでなく、フィールドワークも研究を深めるための大切な場。人々を新たな体験へと導く創造は、まず自分が「現場」を体験することから生まれます。京都という恵まれた環境で、最先端のアートや工学的考えにふれながらデザインを学ぶことも、自身を豊かにする貴重な経験。そこで培ったデザイン思考は、ものづくりの最前線はもちろん、企画や提案といったデザインプロデュースにおいても力を発揮します。

開講授業

  • デザインでコミュニケーションするということ(芸術環境分野特論A「コミュニケーションデザイン特論」)

    デザイン領域において情報を発信するということは、受け手の行動を促すという目的があります。一方的なインフォメーションではなく、コミュニケーションを成立させるためには必要な制作プロセスがあります。このデザインプロセスをテーマやコンセプト、アイデアといったワードから解説します。いかにすればデザイン・クリエイティブがスムーズに行えるか、グラフィック表現を参考に質疑応答を交えながら読み解きます。

  • プロダクトデザイナーの役割とは?(芸術環境分野特論C「プロダクトデザイン特論」)

    本講義前半では、プロダクトデザインとは何を対象にどのようなデザイン活動を行う分野なのかについて考えます。プロダクトデザイナーの基本的な活動姿勢や取り組みについて理解を深めるとともに、プロトタイプ等の基礎的な評価方法について実践的に学びます。
    後半では、現在から未来におけるプロダクトデザイナーの新たな役割や課題について考えます。

動画もチェック

モノやコトの枠をこえたデザインで、未来社会に向けて新たな価値を提案する 京都芸術大学 大学院 修士課程 情報デザイン・プロダクトデザイン領域

教員メッセージ

未来の価値を創造するデザイナー

木村 元彦

現在、既に物的豊かさはほとんど実現され、商品開発においてもユーザーエクスペリエンスデザインが主流となり、豊かな体験を求める時代に入っています。
デザインとは人々の豊かな生活を実現するための活動だと考えています。これからの社会における「豊かさとは何か?」を問うことが、新たな価値を発見し創造するデザイナーに求められる課題です。それは既成概念にとらわれない自由な発想、柔軟な思考力、ユーザーが抱える問題を的確に見つけ出す観察力や洞察力、ユーザーがまだ気づいていない隠れたニーズを発見する力など様々な能力が必要です。
未来のデザイナーを目指す皆さんと共に、新たな価値を発見し創造するデザイン活動ができることを期待しています。

情報デザイン・プロダクトデザイン領域長。1991年京都工芸繊維大学工芸学部意匠工芸学科卒業、1993年同大学大学院博士前期課程修了、1996年同大学院博士後期課程単位修得退学後、株式会社GK京都にてデザイナーとして活動を開始。プロダクトデザイン、環境デザイン、インテリアデザイン等、分野にとらわれず幅広いプロジェクトを担当。 2006年より大阪工業大学工学部空間デザイン学科にて、プロダクトデザイン分野の教育に携わった後、2022年よりキムラデザイン研究所を主宰するとともに、オリーブ栽培を始めるために小豆島へ移住してキムラオリーブファームを設立。農業とデザインの関係についての実践的研究、地域へのデザイン支援、オリジナルブランドのオリーブオイルの生産・販売を開始。今後はオリーブ栽培で生ずる剪定枝を素材とした製品開発を目指して活動中。2023年度より本学大学院教授。

デザインへの学びと挑戦のための時間

塩津 みゆき

私は大学を卒業して働く中で、学部生時代には見えていなかった自分に足りない知識や技術を自覚し、大学院への進学を決めました。
その中には「もう一度、勉強したい」という純粋な思いもありましたが、今思えば制作や研究に集中できる環境、教授や友人の作品から受ける刺激、考えを語り合う時間を、自分で自分に与えるための選択だったように感じます。
言語化し、文献を読み、試作を繰り返し深める中で「自分の言葉」で研究を語れるようになることは、大学院だからこそできるクリエイティブとの関わり方です。そしてその力はデザイナーとして社会で活動する上で大きな強みになります。
デザインへの学びと挑戦のための時間と場所として、大学院でみなさんと出会えるのを楽しみにしています。

2014年京都造形芸術大学(現京都芸術大学)情報デザイン学科を卒業後、広告制作会社にてグラフィック・WEBデザイナーとして勤務。2016年よりプラハ工芸美術大学大学院へ留学。金属加工・素材研究を含めたオブジェクト・コンテンポラリージュエリーデザインを学ぶ。2020年の帰国後は岡山県を拠点にグラフィック・WEB・パッケージなどのデザイン制作に携わりながら、玩具・ジュエリー・オブジェクトなど分野を横断した制作・発表活動を国内外で続ける。

意味と価値をカタチに

小林 建二郎

デザインは、美しいカタチを追い求める行為です。それと同時に、何をカタチにするのかを突き詰める行為でもあります。
物事の見えない部分を見ようとすること。そこで見出したものの意味を、自分の言葉で深く理解すること。そしてそれが社会にとってどのような価値を持つのかを考え抜くこと。そうして辿り着いた本質を、美しいカタチとして目に見えるものにするのがデザイナーの仕事です。
デザイナーを志す皆さんは、言うまでもなく、美しいカタチを追い求める気持ちにあふれていることでしょう。その気持ちを大切にしながら技術を磨き、自分が何をカタチにしようとしているのかを問い続ける力を身につけていくこと。本大学院で過ごす時間が、そのための充実した時間となることを願っています。

1995年 京都工芸繊維大学 工芸学部 造形工学科卒業。1997年 同大学大学院 工芸科学研究科 博士前期課程 造形工学専攻を修了。株式会社大丸 装工事業部を経て、株式会社GK京都にてグラフィックデザイナーとして、主にパッケージや印刷物のデザインを担当。その後、ブランドコンサルティング会社である株式会社インターブランドジャパンにて、企業やプロダクトのブランディングのためのデザインに携わる。
2007年、ツバメヤ株式会社を共同設立。「クライアントのブランドづくりに貢献する」ことを常に中心に据え、大小多様なブランドのためのデザイン、ブランディングに関わるプランニングや助言業務、スローガンやネーミング等の開発をおこなっている。
これまでに、iFデザイン賞、ドイツデザイン賞、アジアデザイン賞、日本パッケージデザイン大賞、グッドデザイン賞、日本サインデザイン賞などで入選・入賞。

修了後の進路

2025年度実績

<企業就職>
株式会社ミスターマックス・ホールディングス、株式会社サンテック、ikuyo、株式会社マッシュホールディングス、Trip.com、株式会社アジア太平洋観光社

<進学>
崇城大学 芸術研究科 芸術学専攻

2024年度実績

<企業就職>
株式会社メルタ、株式会社安達住設、フェンリル株式会社、株式会社Shiro、RGS株式会社(旧 六元素情報システム株式会社)、芒果tv

<進学>
京都芸術大学 博士課程

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