大学院 芸術専攻(修士・博士)の特長

新たな社会の創造・成長を 牽引していくリーダーを、 世界へ輩出する

スペシャリストによる専門的かつ実践的指導

ULTRA FACTORYは第一線で活躍するアーティストが実際の仕事の現場としても活用。 プロとして世界で戦うために必要な姿勢や考え方、技術を間近で吸収することができます。

領域横断

個と多様性をつなぐ、領域横断型の指導

この大学院では、一人ひとりが芸術研究において独自性のあるテーマを見出し、徹底してそれと向き合えるように、多様な領域・分野を備えています。各領域が特色ある指導アプローチや方法論を構築し、高度な専門知識と経験に裏づけされた指導を展開。実践的かつきめ細やかな指導のもとで、それぞれの学生が自己の核となる専門性を身につけ、「個」としての研鑽を重ねています。その一方で、領域を超えた指導やゼミも活発に行われ、「多様性」にあふれた学びと出会いを通して、新たな知識やアイデア、視点を獲得し、可能性を広げることができます。

領域・分野を越えた可能性の広がり

Pr PROJECTS(painting reconsider projects)では「絵画は可能か?」をテーマに、絵画について議論、再考する場として活動しています。

創造と研究

創造の現場と、研究の現場の、緊密な連携

多彩な工房やスタジオ、研究センター、さらには劇場施設まで有するこの大学院では、「創造の現場」と「研究の現場」がさまざまなかたちで連携し、多くの成果が生まれています。表現者は、創作だけでなく研究活動にも携わることで、自己の作品を言語化し、より力強い表現を手にすることができます。一方で、研究者は、表現者たちが芸術作品を生み出していく過程にふれることで、書物の中からは汲み取れない生きた芸術を学ぶことができます。多様な創作や研究が常に間近にある環境は、各自の活動にゆたかな広がりをもたらしています。

領域・分野を越えた可能性の広がり

2015年度 大学院 修了展 講評会

異文化交流

国際社会で活躍する、リーダーの養成

多くの領域・分野において、国際社会の中でリーダーシップを発揮できる人材が求められています。この大学院には、自らが世界を舞台に活躍している作家やクリエイター、研究者たちが指導教員として集い、これからの時代を牽引できる人材の養成に努めています。学生たちも、さまざまな国籍や背景を持つ者が集まり、日常的なコミュニケーションを通して国際感覚を養うことができる環境となっています。また、長く日本文化の中心として栄えた京都で学び、暮らす経験は、日本と世界との関係を見つめる上で、貴重な示唆を与えてくれるはずです。

研究科長メッセージ

社会の変化に即応する大学院

本学の修士課程は、かつて2つに分かれていた専攻を改組し、2015年度から「芸術専攻」に一本化しました。再編以前は、研究活動を中心とする「芸術文化研究専攻」と創作を中心に据えた「芸術表現専攻」とが併存していました。しかし、大学院の社会的役割を考えた場合、芸術表現においては、創作の実践を通して考え、論理を構築し、その成果を言語化して他者に伝えることがますます重要になり、また、研究においても、創作の現場を間近に感じながら、より新しい視点と創造的なアプローチを提示することが求められています。
「創造」と「研究」を隔てることなく、両者が影響を与え合い、高め合っていく。そのような大学院の在り方をめざして修士、博士それぞれ「芸術専攻」一専攻によって、独自性のある多くの成果を社会に発信してきました。ひとつの専攻の中に、実に多様な専門分野がひしめき合い、既存の枠組みを自在に飛び越えながら、幾つもの可能性を織り成していく。このように弾力性のある大学院は、より多様な結びつきによって清新な価値創出を求める現在の社会状況をそのまま映し出したような、研究・教育機関のひとつの在り方ではないでしょうか。決まった型にはまる方法論ではなく、その方法そのものを組み立てる構想力を重視し、次々と生じる社会的要請に柔軟に対応できる人材が一人でも多く輩出されることを期待しています。

100人いれば、100の専門領域がある

大学院における芸術研究を充実させるものは、学生一人ひとりが設定する固有の研究テーマであると考えています。100人の大学院生がいれば、100の専門領域がある。こうした考えをもとに、本学では学生各自が提示する研究課題と研究方法を個別指導の基盤として、専門分野の教員と議論を重ねながら個別専門性をより深めるとともに、より広い視野から自分自身の創作・研究を客観的に捉え、芸術文化に関連する数多くの現代的課題を共有することを目的として「領域横断型」の指導も重視しています。美術工芸の学生が建築分野の議論に参加する、デザインの学生が歴史研究にふれる、といった機会も多く、中間発表会や作品講評会では、専門領域以外の教員からも質疑やアドバイスが飛び交っています。また、本学にはアジアをはじめ世界広域の留学生が在籍しており、文化的背景や社会環境の差異を踏まえて、他者への理解を相互に深め合っていくような光景も様々な場面で見られます。多様な視点や価値観が交差することによって、自らの考えを絶えず検証しながら、専門家として立脚する基軸をより明確化し、より広がりと厚みをもった論理展開力を身につけていく。このように「個」を深めつつ「他」と自在に交流することで「専門性」と「多様性」を同時に育んでいく指導体制は、本学の大きな特色となっています。
芸術による平和実現を希求する本学の理念を具体化したプログラムとして、2018年度には、国際的な舞台で専門的な芸術研究の諸活動を発展させることができる人材育成を目的とした「グローバル・ゼミ」が開設されました。世界の第一線で活躍する美術家やキュレーターを毎年6名、月毎のゲスト教員として招き、英語でのディスカッション、コミュニケーションを中心に、従来型の時間割を解体した集中的なゼミ指導が進められています。
大学院ではここ数年、修了時点でアーティストとして認められ、国内外のギャラリーでの作品発表を中心に活躍する修了生が現れはじめました。ますます多様化する社会の中で、本学大学院の修了生たちが、各領域・各分野のプロフェッショナルとして主導的立場となり、新しい価値を創出していくことを願っています。

芸術研究科 研究科長 佐藤博一

京都芸術大学大学院 芸術研究科 研究科長

佐藤 博一

本学情報デザイン学科教授。京都工芸繊維大学大学院在籍時からグラフィックデザイナーとして活動を始め、多数の広報印刷物や書籍、雑誌、展覧会カタログを制作している。編集やブックデザインにおける専門性は、情報メディアと視覚文化、特に、絵と言葉をめぐる諸問題の考察へと発展し、近年は絵本研究の分野にも活動を広げている。意匠学会、絵本学会、版画学会、日本展示学会、日本児童文学学会に所属し、多様な研究対象の結びつきから得た知見を教育の現場に還元させ、多くの卒業生、修了生の指導に関わってきた。また、写真表現の分野では、個展やグループ展での作品発表のほか、「京都現代写真作家展」の実行委員長を務める。本学では、通信教育部教務部長、情報デザイン学科副学科長、大学院修士課程専攻長を歴任し、2013年度より現職。

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