展示・イベント

2018.11.15

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色彩と質感の地理学-日本と画材をめぐって<京都編>

「芸術色彩研究会」主催 トークイベントを開催

2018. 11/17 (土)

13:00

17:30

瓜生山キャンパス ギャルリ・オーブ

「色彩と質感の地理学-日本と画材をめぐって<京都編>」
同日開催:日本画材工業会主催 画材相談会
日時:2018年11月17日(土):13:00-15:00 芸色研トーク 15:00-17:30 画材相談会
会場:京都芸術造形大学 ギャルリーオーブ 吹き抜け
企画 芸術色彩研究会
共催 伝統文化イノベーション研究センター(K‌Y‌O‌T‌O‌T5)、日本画材工業会
協力 京都技法材研究会

<登壇者(芸術色彩研究会)>
中村 ケンゴ(美術家)
三木 学(文筆家、編集者、色彩研究者、ソフトウェアプランナー他)
岩泉 慧(美術家、京都造形芸術大学講師、画材ラボPIGMENT 所長)


◾️トーク概要
絵画は色彩だけではなく、質感も視覚心理に働きかける重要な要素です。特に日本は、西洋圏に比べて質感に関する感性が豊かな文化だと言われています。例えば日本画で使われている顔料は、もともと鉱物が原料になっています。そのため「岩絵具」と言われており、光輝性を持った独特な質感があります。こうした岩絵具をはじめ、和紙などの日本で使われてきた画材の魅力とは何でしょうか? そして現代の芸術においてどのような価値があるのでしょうか?
これまでの美術大学や国内の美術業界における議論では、その特性について国際的に価値を説明するのは困難です。一方で、ニュートン、ゲーテから始まる近代の色彩理論だけでも、各地域で異なる色彩感覚や質感などについてすべてを論じることはできません。わたしたちは、環境、知覚、認知、言語の絶え間ないフィードバッグによって文化圏特有の「色彩感覚」「質感感覚」を醸成しており、画材にもそれは息づいています。今回のトークイベントでは、昨年行われた議論を踏まえつつ、文化を国境線で区切ることなく、地理的、風土的な意味での日本の画材に潜む色彩・質感感覚について考えます。また、美術の問題だけにとどまらず、近年の認知科学の発展に伴う自動車、化粧品、ファッションまでを射程に入れた色彩・質感研究の現在にも迫ります。素材と感性、両面からの普遍的な議論を通して、日本の画材を、例えば「日本画」から解放してこそ、その魅力を世界に向けて伝えることができるのではないでしょうか。
費用 無料
定員
申込方法 事前申込み不要
主催 芸術色彩研究会
お問合せ 075-791-9122
URL http://geishikiken.info/
http://geishikiken.info/images/flyer_kyoto.pdf
関連卒業生 岩泉 慧(美術家、京都造形芸術大学講師、画材ラボPIGMENT 所長)
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