2025.07.16
- 展覧会
- 近畿圏
京都芸術大学美術工芸学科 基礎美術コース 展示「 然らば 」
2025. 07/18 (金)
2025. 07/20 (日)
11:00
18:00
山口書店
京都府京都市左京区北白川上終町4-2
「さらば」「さようなら」という別れの挨拶の語源にあたる言葉は、「それならば。それでは。」という意の接続詞、「然らば」である。「さらば」「さようなら」には、goodbye.のような神への祈りでも、seeyou.や中国語「再見」のような「また会いましょう」というような挨拶とも異なる意味が見出せる。「然らば」という接続の言葉には、事柄を受け、その後の事柄が導き出されるという作用がある。この接続詞のみを別れの挨拶として使う時、接続の後の内容がなんなのか、「それならば、」どうするのか、ということが保留され、明示されないという非常にぼやけた表現になる。「然らば、」「さようならば、」の後を言わずに別れることによって、その別れの後の出来事の可能性を留め置ける余白が存在することができるのである。
基礎美術コースとは、2016年度、京都芸術大学美術工芸学科に作られ、2025年度、第六期生の代で終わりを迎える教育機関である。ここでは室町時代を軸とし、茶、花、能といった仏教と深く関わる文化と、それらを支える技術でもある樂焼、漆芸、陶芸、木工といった諸工芸技術を学ぶ。幅広く学ぶことで、日本文化の網目を紐解くように、一つの価値や意味を絶対化せず理解しながら、現代の眼差しや潮流と、伝統の作法とを組み合わせて学んでいくことが目指された。この展示では、現・最終学年生が学んだ基礎を「それならば」どのように表現するのかということと、この年を基礎美術コース卒業の節目と捉えたとき「それならば」いったん立ち止まり基礎美術コースという存在を再確認してみよう、という二つの「然らば」の視座を交えた場にしてみたいと思う。
基礎美術コースとは、2016年度、京都芸術大学美術工芸学科に作られ、2025年度、第六期生の代で終わりを迎える教育機関である。ここでは室町時代を軸とし、茶、花、能といった仏教と深く関わる文化と、それらを支える技術でもある樂焼、漆芸、陶芸、木工といった諸工芸技術を学ぶ。幅広く学ぶことで、日本文化の網目を紐解くように、一つの価値や意味を絶対化せず理解しながら、現代の眼差しや潮流と、伝統の作法とを組み合わせて学んでいくことが目指された。この展示では、現・最終学年生が学んだ基礎を「それならば」どのように表現するのかということと、この年を基礎美術コース卒業の節目と捉えたとき「それならば」いったん立ち止まり基礎美術コースという存在を再確認してみよう、という二つの「然らば」の視座を交えた場にしてみたいと思う。
費用 | 入場無料 |
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定員 | なし |
申込方法 | 申込不要 |
主催 | 京都芸術大学美術工芸学科 基礎美術コース |
お問合せ | 山口書店 〒606-8252 京都府京都市左京区北白川上終町4−2 075-781-6121 |
関連在学生 | 上木 崇史、魚谷 祐奈、王 雨浩、岸本 恵澄、姜 衡、久乗 蒼史、小林 宏成、下山 貴弘、陳 儒輝、豊田 香鈴、中村 心音、任 菲、安井 進、吉田 明、林 少童 |
関連卒業生 | 眞先 巧(第一期生)、鈴木 千優(第二期生)、永倉 瞭(第三期生)、小橋 美花(第四期生)、山田 恵美(第五期生) |
関連教員 | 椿昇(美術工芸学科教授) |