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2018年12月11日(火)

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認可保育園 こども芸術大学 2019年4月1日開設にあたって

2019年4月、保育園が誕生します。

瓜生山に抱かれた緑あふれるキャンパスに、「認可保育園 こども芸術大学」が誕生します。

〇保育園開設の経緯

学校法人瓜生山学園は、1977年に京都芸術短期大学(京都造形芸術大学の前身)を開設した翌年、1978年に児童図書館「ピッコリ―」を開館しました。ピッコリ―は、児童図書を並べ貸し出しを行うだけでなく、館内で子どもたちが本に親しみながら時間を過ごす形を採用し、子どものための工作教室やワークショップなど地域の子どもたちにさまざまな活動を提供してきました。これらの経験をもとに、2005年には「こども芸術大学」を開設しました。こども芸術大学は3~5歳の子どもが親と一緒に通い、自然と芸術をテーマにした活動の中から、子ども自身が発見と学びを得ながら成長していく教育機関として展開してきました。
このこども芸術大学を基礎に開設するのが、「認可保育園 こども芸術大学」です。認可保育園 こども芸術大学では、学園のあらゆる教育資産を活用し、一人ひとりの子どもに寄り添う保育を行っていきます。
 
 

〇認可保育園 こども芸術大学が大切にするもの

京都造形芸術大学は、教育目標を「豊かな想像力をもって新しいもの・ことを創り出す<創造力>と、自立したひとりの人間として他者を肯定しともに生きていく<人間力>を備え、他者とともに喜びをもって新しい価値を社会に生み出すことのできる創造的人間を育てます。」としています。答えを自ら見つける姿勢を身につけ、豊かな想像力と創造力、そして他者を肯定しともに生きていく人間力を持った人材を養成しています。「認可保育園 こども芸術大学」でも同様に、想像力と創造力、人間力を大切にしたいと考えています。
誰かに与えられた答え、すでにある正解を見つけるのではなく、自ら考え、選択すること、その積み重ねが自分らしさを形成し、自分の人生をつくっていきます。子どもたちは日常の生活の中で、小さな変化や違いを発見します。変化を変化として感じる想像力は、さまざまなことに興味を持ち、発見し、感動する心を育んでいきます。そして自分が発見、感動したことは誰かに伝えたくなります。その表現は、言葉や、ダンス、歌、絵など広がりを持ちます。表現教育ではなく、伝えたい気持ちや感動する心をつくる保育を大切にしていきたいのです。
また自ら考え、選択した思いを行動・実行に移していくために、子どもたちは工夫や創造をしながら経験という引出しをつくっていきます。保育者が答えを提示するのではなく、自分なりに考え、これまで獲得した言葉や方法を組み合わせ工夫していくことのなかで、子どもたちは経験を積み重ね、生きる力を育んでいけるのです。
その過程では誰かに思いを伝え協力を仰がなければならないこともあります。自分がやりたいことが、そのままでは相手もやりたいことにならない場合、自分のやりたいことと相手のやりたいことを組み合わせることで、当初の思いを叶えたり、友だちと新たなやりたいことを発見するなど、人間力、つまり人と関わる力を身につけていきます。
 

〇瓜生山というフィールドー心を育む自然

自然は日々その表情を変えます。それは気がつかないほどの小さな変化かもしれません。しかし子どもたちは瓜生山で、ある日突然「冬のにおいがするねぇ」と小さな発見を言葉にし、友だちに声をかけるのです。乳幼児期は、たくさんの変化や違いを一つひとつ認識し、認めていくことがより多くの経験をつむことにつながっていきます。保育園に山があるということは、野外に出て体を動かし健康になるということ以上に、さまざまな発見をし、考え、心を育むことにつながっていくのです。
私たちは、この瓜生山で、子どもたちが多くのことを発見し、自ら考え、表現し、行動ができるよう、子どもたちの成長しようとする力を信じ、環境をつくっていきたいと考えています。
 
 

【認可保育園 こども芸術大学の概要】

 名称認可保育園 こども芸術大学
 所在地京都市左京区北白川瓜生山2-116
 開設場所瓜生山キャンパス未来館4階
 開設日2019年4月1日
 定員60人(内訳1歳児10人/2歳児12人/3-5歳児38人)
 開園時間7:00-18:30
 保育標準時間7:00-18:00
 延長保育18:00-18:30(月-金)
 保育短時間8:30-16:30
 休園日日曜祝日、12/29-1/3
 
 

瓜生山でこどもが笑う―「認可保育園 こども芸術大学」開設にあたってのメッセージ

 
ここ瓜生山は、豊かな自然が息づくところです。四季の風、香り、彩りが五感を通して感じられる環境です。その瓜生山を庭にして遊ぶ保育園です。「センス・オブ・ワンダー(レイチェル・カーソン)」の世界が広がっています。不思議な感動、不思議な心に描かれる心象を、あるがままに思い描き、表現し、伝え合い、喜び合い、認め合い、育ちあう保育園です。園舎は、自然に溶け込むように建てられており、子どもたちのイメージが広がる環境です。
さらに、この保育園は京都造形芸術大学の中にあり、ものを生み出し創る情熱とエネルギーを身近に感じられます。この息吹こそは、こどもが生まれながらにもっている自ら生きようとする力です。「こどもこそ未来」と提唱され、「未来館」にある「認可保育園 こども芸術大学」の創造が始まっています。
                           
認可保育園 こども芸術大学 
園長 鍋島 惠美

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