展示・イベント

2018.04.24

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京都市立芸術大学移転整備プレ事業「教室のフィロソフィー」第2回

in the nursery 逸話ではないもの

2018. 04/28 (土)

2018. 05/13 (日)

12:00

17:00

土日祝は19:00まで/5月7日(月)、10日(木)は休廊

ギャラリー崇仁

京都市下京区川端町16 元祟仁小学校内
美術工芸学科染織テキスタイルコースの河野愛先生の個展「in the nursery 逸話ではないもの」がギャラリー崇仁にて開催されます。

本展は、京都市立芸術大学の移転予定先に立地する元崇仁小学校にギャラリーを開設し、移転整備プレ事業として若手作家を支援するためのプロジェクト「教室のフィロソフィー」の一環。河野先生は、同大学美術研究科修士課程染織専攻の出身です。

―以下フライヤーより転載―

一昨年,祖父母の家が閉館したことから,「in thenursery」は,はじまっています。
閉館という言葉を用いたわけは,祖父母の家が太平洋に面した,とある入江に佇むホテルでもあったからです。
祖父母はもう他界し長らく立ち寄ることのなかったホテル閉館の日,そこには最後の1日を楽しむ客人が佇む,
パブリックなスペースとしての空間が広がっていました。
私や家族にとって極めてプライベートな記憶に満ちた空間でありながら,同時に他者の記憶が行き交う,
多様な層を持った場所として強く迫って来た不思議なときでした。

入江は,外海との境界が曖昧であり,混沌としたエネルギーに満ちながらも,穏やかな場所です。
また入江は,外海に出る前の生物の成育に欠かせないナーサリーエリアという顔を持ちます。
まさに私にとって祖父母のホテルは,プライベートとパブリックが混沌とする入江であると思えたと同時に,
だれしもの過去にも入江のような存在があるのではないかと感じたのです。

今回,閉館したホテルと同じく,廃校になった小学校という場所で,個展をおこなうことに数奇な縁を感じます。
小学校もまた,個人の記憶が層を成す入江であるはずです。
それはだれかの記憶かもしれないし,わたしの記憶かもしれない。
それは同時にどちらの記憶になりうるかもしれない。
そのような光景をつくり出したいと考えています。

―幼少時代の思い出は逸話ではないということを
フランツ・ヘレンスは知っている―
ガストン・バシュラール『夢想の詩学』より

オープニングレセプション
4 月 28 日[土]18:00
パフォーマンス 18:30~
ゲスト 鈴木英倫子(すずえり)
自作装置や楽器,光源を組み合わせ音と影の空間を即興で作りながら演奏を行う。
今回はギャラリー祟仁の空間を使い,作品とのコラボレーションを行います。
展覧会情報 http://suzueri.org

作家プロフィール
河野 愛 [かわの・あい]
1980 年 滋賀県生まれ
2007 年 京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程工芸専攻(染織)修了
    Royal College of Art 交換留学
2007-2017 年 (株)電通 アートディレクター・デザイナー
グラフィックや TVCM,地方創生のアートディレクションを担当しつつ,美術作家としても活動。
現在,京都造形芸術大学美術工芸学科染織テキスタイルコース専任講師
https://aikawano-works.tumblr.com

費用 -
定員 -
申込方法 -
主催 京都市立芸術大学
お問合せ 京都市立芸術大学 事務局 総務広報課 TEL 075-334-2200
URL http://www.kcua.ac.jp/event/20180428_aikawano/
関連教員 河野愛(美術工芸学科染織テキスタイルコース専任講師)
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