2013.08.26
- 展覧会
- 近畿圏
東北画は可能か?
〜まなざしの解放〜
2013. 08/31 (土)
2013. 09/23 (月)
平日 13:00〜20:00/土日祝 12:30〜20:00
ARTZONE
2011年3月11日以降、私たちがイメージする「東北」はそれ以前とはずいぶん変わってしまったのではないだろうか。
そもそも「東北」とは何者として見られ、どのように自らを見せてきたのだろうか。
京都造形芸術大学の学生が企画・運営するARTZONEでは、姉妹校である東北芸術工科大学で行われているプロジェクト
《東北画は可能か?》の展覧会を開催する。これは、東日本大震災が起きる前の、2009年から同大学の
美術科日本画コース准教授三瀬夏之介氏と洋画コース准教授鴻崎正武氏によって始められたチュートリアル活動
(教員と学生が一緒に興味、関心のあることを研究する課外活動のこと)である。
私たち、本展担当のARTZONE学生スタッフは、雪深い2月と盛夏の7月に山形市にある東北芸術工科大学をたずね、
作家たちと出会った。東北の各所および全国から山形に来た彼らは、「東北」とよばれる地域での絵画
そして創作活動のありかたを探り、個人制作と共同制作を行っている。広いアトリエには、東北の内と外から
集まった人々の経験と感覚、東北にまつわる記号やイメージが同居し、言葉にはしがたい絵画群がそこにあった。
「東北画は可能か?」という問いは、YES/NOの安易な二択で答え合わせきるものではない。重要視すべき点は
問い続けるということ。いま住んでいる場所、状況、そして自分自身と対峙し続ける姿勢そのもので、
彼らはまだ見ぬ「東北画」と「東北」を体現しているのかもしれない。
郊外にある東北芸工大のキャンパスからは、冬には雪に覆われ、遠近がわからなくなるほど白い市街地を見下ろせる。
対照的に、夏はさわやかに空気が澄み、遠く離れた山々の形まで確かめることができる。それは視力が解放された
ような感覚だった。閉ざされた冬と、解放の夏。その反復が「東北」というリズムを作り出しているのではないだろうか。
本展では、彼らの“態度そのもの”と、かの地の“閉塞と解放”を京都に持ち込みたいと考えている。それらは京都や
それぞれの地域で活動する私たち自身を問い返す視線となり、やがて様々に語られてきた東北へのまなざしを
解放することへとつなげていきたい。
(京都造形芸術大学 文芸表現学科3年生 谷口 聡一)
—
出展作品:共同制作4点、個人制作8点、『東北画』多数
—
関連企画 :
1. オープニングトーク/「東北画」であるために
8月31日(土) 15:00〜17:00
「東北画は可能か?」参加学生+三瀬夏之介
ナビゲーター:熊倉敬聡
(京都造形芸術大学 芸術表現・アートプロデュース学科 教授)
17:30〜 屋上パーティ(参加費:無料)
2. ギャラリートーク/「東北と京都の美の極み」
9月23日(月・祝)15:00〜17:00
「東北画は可能か?」参加学生+三瀬夏之介
ナビゲーター:田中圭子(日本美術史研究家、京都造形芸術大学 芸術表現・アートプロデュース学科 専任講師)
—
協力:東北芸術工科大学 & 京都造形芸術大学 芸術表現・アートプロデュース学科
そもそも「東北」とは何者として見られ、どのように自らを見せてきたのだろうか。
京都造形芸術大学の学生が企画・運営するARTZONEでは、姉妹校である東北芸術工科大学で行われているプロジェクト
《東北画は可能か?》の展覧会を開催する。これは、東日本大震災が起きる前の、2009年から同大学の
美術科日本画コース准教授三瀬夏之介氏と洋画コース准教授鴻崎正武氏によって始められたチュートリアル活動
(教員と学生が一緒に興味、関心のあることを研究する課外活動のこと)である。
私たち、本展担当のARTZONE学生スタッフは、雪深い2月と盛夏の7月に山形市にある東北芸術工科大学をたずね、
作家たちと出会った。東北の各所および全国から山形に来た彼らは、「東北」とよばれる地域での絵画
そして創作活動のありかたを探り、個人制作と共同制作を行っている。広いアトリエには、東北の内と外から
集まった人々の経験と感覚、東北にまつわる記号やイメージが同居し、言葉にはしがたい絵画群がそこにあった。
「東北画は可能か?」という問いは、YES/NOの安易な二択で答え合わせきるものではない。重要視すべき点は
問い続けるということ。いま住んでいる場所、状況、そして自分自身と対峙し続ける姿勢そのもので、
彼らはまだ見ぬ「東北画」と「東北」を体現しているのかもしれない。
郊外にある東北芸工大のキャンパスからは、冬には雪に覆われ、遠近がわからなくなるほど白い市街地を見下ろせる。
対照的に、夏はさわやかに空気が澄み、遠く離れた山々の形まで確かめることができる。それは視力が解放された
ような感覚だった。閉ざされた冬と、解放の夏。その反復が「東北」というリズムを作り出しているのではないだろうか。
本展では、彼らの“態度そのもの”と、かの地の“閉塞と解放”を京都に持ち込みたいと考えている。それらは京都や
それぞれの地域で活動する私たち自身を問い返す視線となり、やがて様々に語られてきた東北へのまなざしを
解放することへとつなげていきたい。
(京都造形芸術大学 文芸表現学科3年生 谷口 聡一)
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出展作品:共同制作4点、個人制作8点、『東北画』多数
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関連企画 :
1. オープニングトーク/「東北画」であるために
8月31日(土) 15:00〜17:00
「東北画は可能か?」参加学生+三瀬夏之介
ナビゲーター:熊倉敬聡
(京都造形芸術大学 芸術表現・アートプロデュース学科 教授)
17:30〜 屋上パーティ(参加費:無料)
2. ギャラリートーク/「東北と京都の美の極み」
9月23日(月・祝)15:00〜17:00
「東北画は可能か?」参加学生+三瀬夏之介
ナビゲーター:田中圭子(日本美術史研究家、京都造形芸術大学 芸術表現・アートプロデュース学科 専任講師)
—
協力:東北芸術工科大学 & 京都造形芸術大学 芸術表現・アートプロデュース学科
費用 | 入場無料 |
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定員 | - |
申込方法 | - |
主催 | ARTZONE |
お問合せ | telephone: 075 212 9676 e-mail: info@artzone.jp |