2013.09.18
- 講座・講演
- 近畿圏
四方田犬彦講演 谷崎潤一郎と映像の禁忌
京都造形芸術大学大学院学術研究センター公開講座 司会=浅田彰
2013. 10/03 (木)
18:00
20:00
17:30開場
京都造形芸術大学 瓜生山キャンパス 望天館B11 [情報デザイン学科プロジェクトホール]
〒606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2-116
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京都造形芸術大学大学院学術研究センター公開講座
四方田犬彦講演 「谷崎潤一郎と映像の禁忌」
司会=浅田彰(京都造形芸術大学大学院学術研究センター所長)
自分が気が付かないままに撮影されてしまった映像が、誰とも知らない者の手によって編集され、フィルムとして世界中を廻り、東京に到達して話題を呼んでいる。しかもそのフィルムの内容とは、自分の身体に刻み込まれて離れない、グロテスクな、憎悪に満ちた男の映像である。谷崎潤一郎が1918年に、そもそも映画化を目指して発表した短編小説『人面疽』は、映像と表象行為不可欠なものに出会ってしまったときに生じる、きわめて思索的な幻想小説であった。もちろん当時の検閲の基準からして、それが映画化される術もなかった。
『人面疽』の成立にあたっては、ドイツ表現派映画の先駆といえる怪奇映画『プラーグの大学生』(1913 ※フライヤー画像)が大きな影を落としている。なぜ人はおのれの分身を目撃すると死んでしまうのかという深層心理の問題を扱った、幻のフィルムである。この作品を部分的に観ながら、谷崎の禁じられた映画ヴィジョンについて探求することは、きわめて今日的な問題である。
■講演者:四方田犬彦 Yomota Inuhiko
映画・比較文学研究家。長らく明治学院大学教授として映画史を講じ、コロンビア大学、ボローニャ大学、テルアヴィヴ大学、中央大学校(ソウル)などで客員教授、研究員を歴任。映像と言語芸術、都市論を主題に批評と研究を続けてきた。
著書が120冊を超えるが、近著に『マルクスの3つの顔』(亜紀書房)、『ルイス・ブニュエル』『見ることの塩』(作品社)、『〈かわいい〉論』(筑摩書房)、『先生とわたし』(新潮社)がある。サイード、ダルウィーシュ、パゾリーニを翻訳。サントリー学芸員、桑原武夫学芸賞、伊藤整文学賞などを受賞。京都造形芸術大学大学院学術研究センター客員研究員。
四方田犬彦講演 「谷崎潤一郎と映像の禁忌」
司会=浅田彰(京都造形芸術大学大学院学術研究センター所長)
自分が気が付かないままに撮影されてしまった映像が、誰とも知らない者の手によって編集され、フィルムとして世界中を廻り、東京に到達して話題を呼んでいる。しかもそのフィルムの内容とは、自分の身体に刻み込まれて離れない、グロテスクな、憎悪に満ちた男の映像である。谷崎潤一郎が1918年に、そもそも映画化を目指して発表した短編小説『人面疽』は、映像と表象行為不可欠なものに出会ってしまったときに生じる、きわめて思索的な幻想小説であった。もちろん当時の検閲の基準からして、それが映画化される術もなかった。
『人面疽』の成立にあたっては、ドイツ表現派映画の先駆といえる怪奇映画『プラーグの大学生』(1913 ※フライヤー画像)が大きな影を落としている。なぜ人はおのれの分身を目撃すると死んでしまうのかという深層心理の問題を扱った、幻のフィルムである。この作品を部分的に観ながら、谷崎の禁じられた映画ヴィジョンについて探求することは、きわめて今日的な問題である。
■講演者:四方田犬彦 Yomota Inuhiko
映画・比較文学研究家。長らく明治学院大学教授として映画史を講じ、コロンビア大学、ボローニャ大学、テルアヴィヴ大学、中央大学校(ソウル)などで客員教授、研究員を歴任。映像と言語芸術、都市論を主題に批評と研究を続けてきた。
著書が120冊を超えるが、近著に『マルクスの3つの顔』(亜紀書房)、『ルイス・ブニュエル』『見ることの塩』(作品社)、『〈かわいい〉論』(筑摩書房)、『先生とわたし』(新潮社)がある。サイード、ダルウィーシュ、パゾリーニを翻訳。サントリー学芸員、桑原武夫学芸賞、伊藤整文学賞などを受賞。京都造形芸術大学大学院学術研究センター客員研究員。
費用 | - |
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定員 | 100名 |
申込方法 | 当日先着順・事前申込不要 |
主催 | 京都造形芸術大学大学院芸術研究科 |
お問合せ | 075-791-9122 |
関連教員 | 浅田彰先生(京都造形芸術大学大学院学術研究センター所長) |