2023.06.07
- 展覧会
- 首都圏
「Perspective 遠/近 ochi/kochi Skyline / Hotel Windows」
勝又公仁彦展
2023. 06/09 (金)
2023. 06/26 (月)
11:00
19:00
金曜日 - 月曜日(定休日:火・水・木曜日)※休廊日もご予約いただければ開廊いたします。
ROD GALLERY
〒104-0031 東京都中央区京橋 2-7-12 1F
MAP
この度ROD GALLERYでは勝又公仁彦の個展を開催いたします。
本展は勝又公仁彦にとってROD GALLERY初の展覧会です。
また、本展につきましては勝又公仁彦×伊藤俊治(美術史家、東京藝術大学名誉教授)のクロストークイベントを行います。
詳細は下記をご覧ください。
--------------------------------------------------------
視線が投げられる距離の遠近は視る主体の存する空間に規定される。
あるいは同一の空間においても、視る主体の姿勢に体勢により、また心の状態によっても変化する。
閉じられた空間では近くを見るし、そこに穿たれた開口部があり、それが隣接した建物に塞がれていない限り、窓の外に広がる遠景を眺めることもある。
窓には透明なガラスが嵌められているのが通常で、そこには視る主体や室内が映り込むと同時に外界の光景が見えるという内と外との多重な視覚的認知状態が発生する。
写真機を意味するカメラはそもそもラテン語で部屋のことであり、描画の道具として始まったカメラ・オブスクラに起因している。
描く、あるいは映す、写し止める、ということはカメラの内側でおこなわれることであり、外を視るあるいは表象するために内に篭るというパラドックスが芸術の秘密の一端に触れている。
今やカメラは我々の手の内にあり、内部と外部は反転してしまった。
それでも外部を通じて歴史を感じ、内面をかすかに託す行為は終わりそうにない。
少なくとも私にとっては。
勝又 公仁彦
-----------------------------------------------------------------------
中に入り込んで近づくことで見えるものと、俯瞰することで初めて見えてくるものがある。
【遠】
空と街並みの境界線を写したスカイラインは9.11以降に撮り始めたシリーズだという。
空を含めて遠くから観測する街はビルの形一つひとつよりも、そのビル群全体の境界線が作るラインに焦点がおかれている。
そのラインは時代のなかで失われ新設され、天と地の境で揺らぎ続けている。
【近】
ホテルシリーズは国内外のホテルの窓から見える景色と室内が同時に画面に収められている。
カメラの起源であるカメラオブスクラはラテン語で暗室を表すそうだ。
小さな穴から光が差し込み、暗室内に外の景色が逆さまに射影される。
ホテルの窓の景色は外から取り入れたピンホールの光か、映し出された虚像であるのか。目を凝らして見つめてみたい。
RODGALLERY ディレクター 藤田 つぐみ
勝又公仁彦の魅力が詰まった本展覧会をぜひご高覧いただけると幸いです。
▶︎展覧会名
勝又公仁彦展「遠 / 近 Skyline / Hotel Windows」
▶︎開催期間
2023.06.09 - 2023.06.26
▶︎クロストークイベント
勝又公仁彦×伊藤俊治(美術史家、東京藝術大学名誉教授)
2023.06.10 16:00~
※無料。参加人数に制限がありますので、ご了承ください。
※15名分の席をご用意しております。
※予約はメールフォームにて行なっていただきますようお願いいたします。予約が上限に達した場合は立ち見となります。
※予約の方は優先的ご入場いただけます。立ち見の場合は安全面の観点よりスタッフが入場制限を当日行うことがございます。
▶︎アーティスト
勝又 公仁彦
美術家、写真家
早稲田大学法学部卒業、インターメディウム研究所修了。
幼少時より音楽と文章制作に注力。大学在学中からさらに絵画、写真、映像などの作品制作に移行。
国内外で様々な職業に従事した後、発表を開始。
デジタル化した写真によるインスタレーションから出発し、主に写真を中心とした映像メディアで作品を制作。
多様な被写体のもとで「時間」「光」「場所」「空間」「認知」などをサブテーマに、常に写真の構造に触れる作品を展開。
日常の中に現象しながらも知覚されることの無かった世界を掬い取ることで、観る者を新たな認識へと誘うとともに、歴史・社会・文明への批評的な暗喩を込めた作品制作を続けている。
近年は医療や生死をテーマとしたインスタレーションの一方でパフォーマンスも行う。
主な展覧会に「写真の現在2 —サイト— 場所と光景」(東京国立近代美術館、2002年)「都市の無意識」(同、2013年)「あいちトリエンナーレ2016」(岡崎康生会場、「トランスディメンション —イメージの未来形」2016)。
「写真都市展 −ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち」(21_21 DESIGN SIGHT、2018年)など。
主な受賞に「日本写真協会新人賞」(2005年)。
主な作品集及び編著作に『Compilation of photo series until 201X Vol.1』(Media Passage、2018)、『写真2 現代写真 行為・イメージ・態度』(京都芸術大学東北芸術工科大学出版局、2021)。
東京国立近代美術館、世田谷美術館、沖縄県立博物館・美術館、株式会社資生堂など国内外の主要なコレクションに作品が収蔵されている。
京都造形芸術大学准教授。多摩美術大学非常勤講師。
http://www.kunihikokatsumata.com/index.html
本展は勝又公仁彦にとってROD GALLERY初の展覧会です。
また、本展につきましては勝又公仁彦×伊藤俊治(美術史家、東京藝術大学名誉教授)のクロストークイベントを行います。
詳細は下記をご覧ください。
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視線が投げられる距離の遠近は視る主体の存する空間に規定される。
あるいは同一の空間においても、視る主体の姿勢に体勢により、また心の状態によっても変化する。
閉じられた空間では近くを見るし、そこに穿たれた開口部があり、それが隣接した建物に塞がれていない限り、窓の外に広がる遠景を眺めることもある。
窓には透明なガラスが嵌められているのが通常で、そこには視る主体や室内が映り込むと同時に外界の光景が見えるという内と外との多重な視覚的認知状態が発生する。
写真機を意味するカメラはそもそもラテン語で部屋のことであり、描画の道具として始まったカメラ・オブスクラに起因している。
描く、あるいは映す、写し止める、ということはカメラの内側でおこなわれることであり、外を視るあるいは表象するために内に篭るというパラドックスが芸術の秘密の一端に触れている。
今やカメラは我々の手の内にあり、内部と外部は反転してしまった。
それでも外部を通じて歴史を感じ、内面をかすかに託す行為は終わりそうにない。
少なくとも私にとっては。
勝又 公仁彦
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中に入り込んで近づくことで見えるものと、俯瞰することで初めて見えてくるものがある。
【遠】
空と街並みの境界線を写したスカイラインは9.11以降に撮り始めたシリーズだという。
空を含めて遠くから観測する街はビルの形一つひとつよりも、そのビル群全体の境界線が作るラインに焦点がおかれている。
そのラインは時代のなかで失われ新設され、天と地の境で揺らぎ続けている。
【近】
ホテルシリーズは国内外のホテルの窓から見える景色と室内が同時に画面に収められている。
カメラの起源であるカメラオブスクラはラテン語で暗室を表すそうだ。
小さな穴から光が差し込み、暗室内に外の景色が逆さまに射影される。
ホテルの窓の景色は外から取り入れたピンホールの光か、映し出された虚像であるのか。目を凝らして見つめてみたい。
RODGALLERY ディレクター 藤田 つぐみ
勝又公仁彦の魅力が詰まった本展覧会をぜひご高覧いただけると幸いです。
▶︎展覧会名
勝又公仁彦展「遠 / 近 Skyline / Hotel Windows」
▶︎開催期間
2023.06.09 - 2023.06.26
▶︎クロストークイベント
勝又公仁彦×伊藤俊治(美術史家、東京藝術大学名誉教授)
2023.06.10 16:00~
※無料。参加人数に制限がありますので、ご了承ください。
※15名分の席をご用意しております。
※予約はメールフォームにて行なっていただきますようお願いいたします。予約が上限に達した場合は立ち見となります。
※予約の方は優先的ご入場いただけます。立ち見の場合は安全面の観点よりスタッフが入場制限を当日行うことがございます。
▶︎アーティスト
勝又 公仁彦
美術家、写真家
早稲田大学法学部卒業、インターメディウム研究所修了。
幼少時より音楽と文章制作に注力。大学在学中からさらに絵画、写真、映像などの作品制作に移行。
国内外で様々な職業に従事した後、発表を開始。
デジタル化した写真によるインスタレーションから出発し、主に写真を中心とした映像メディアで作品を制作。
多様な被写体のもとで「時間」「光」「場所」「空間」「認知」などをサブテーマに、常に写真の構造に触れる作品を展開。
日常の中に現象しながらも知覚されることの無かった世界を掬い取ることで、観る者を新たな認識へと誘うとともに、歴史・社会・文明への批評的な暗喩を込めた作品制作を続けている。
近年は医療や生死をテーマとしたインスタレーションの一方でパフォーマンスも行う。
主な展覧会に「写真の現在2 —サイト— 場所と光景」(東京国立近代美術館、2002年)「都市の無意識」(同、2013年)「あいちトリエンナーレ2016」(岡崎康生会場、「トランスディメンション —イメージの未来形」2016)。
「写真都市展 −ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち」(21_21 DESIGN SIGHT、2018年)など。
主な受賞に「日本写真協会新人賞」(2005年)。
主な作品集及び編著作に『Compilation of photo series until 201X Vol.1』(Media Passage、2018)、『写真2 現代写真 行為・イメージ・態度』(京都芸術大学東北芸術工科大学出版局、2021)。
東京国立近代美術館、世田谷美術館、沖縄県立博物館・美術館、株式会社資生堂など国内外の主要なコレクションに作品が収蔵されている。
京都造形芸術大学准教授。多摩美術大学非常勤講師。
http://www.kunihikokatsumata.com/index.html
費用 | 無料 |
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定員 | なし |
申込方法 | 不要 |
主催 | ROD GALLERY |
お問合せ | office@rodgallery.jp |
URL | http://www.rodgallery.jp/Exhibitions/corner176/exhibition_june/SOLOEXHIBITION_KUNIHIKO_KATSUMATA.html |
関連教員 | 准教授 |