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2020年9月15日(火)

  • プレスリリース

AR・VR・ウェブ・リアルを錯綜させる新しい展覧会の形 ― 展覧会3.0「辺獄への遡行」展開催!

「新しい展覧会の形とは?」AR(拡張現実)・VR(仮想現実)・ウェブ・リアルなどの複数のメディアを用いて、重層的な空間を出現させ、コロナ禍で変容を迫られている「展覧会」の形を問う。

本件のポイント

  • 本学教員で現代美術作家ヤノベケンジのゼミ生による展覧会。
  • AR(拡張現実)・VR(仮想現実)・ウェブ・リアルなどの複数のメディアを用いて重層的な空間を出現させた、新たな鑑賞体験。
  • ヴァーチャル・リアリティ上に作られた展覧会の映像がウェブでも公開。

 

ヴァーチャル・リアリティ上に作られた展覧会の映像がウェブでも公開されている。

 

// 概要

京都芸術大学(京都市左京区/学長 尾池和夫)学内ギャルリ・オーブにて、本学教員で現代美術作家・ヤノベケンジのゼミ生(アーティストグループ名「未発見ノ子供達」)の企画したグループ展が開催されています。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、長らく閉館していたギャラリー空間にて、今年度初めてとなる記念すべき展覧会です。
本展は、AR(拡張現実)・VR(仮想現実)・ウェブ・リアルなどの複数のメディアを用いて、重層的な空間を出現させ、コロナ禍で変容を迫られている「展覧会」の形を問うというもの。
未曾有のパンデミックの危機にさらされ、制作や展示の環境を奪われた学生たちが、この状況をそれぞれどのような形でサバイブしていくのかを一望できる内容となっています。
現実空間・ヴァーチャル空間・Webサイトなど、様々な媒体を行き来し、 複数の空間や時間軸を1つの展覧会として圧縮することにより、新たな鑑賞体験を創造。「新しい展覧会の形とは?」根源的でありながらも先鋭的な問いに、いち早く切り込むことに挑戦しました。

 

展覧会3.0「辺獄への遡行」

会期:2020年9月12日〜23日
場所:ギャルリ・オーブ
https://r-narita5056.wixsite.com/hengokuenosokou
 

展示作家:グループ「未発見ノ子供達」
大学院芸術研究科 美術工芸領域2年生 成田令真
美術工芸学科総合造形コース
4年生:小西葵、高田美乃莉、竹山富貴、竹田光希、松本芙有香
3年生:大野裕和、奥山愛菜、吉田千晴、原麻琴、葉美希、戸田樹

 

// 指導教員ヤノベケンジからのコメント

とんでもない展覧会を学生たちが作りあげたと思っています。現実と仮想の判別がつかない鑑賞体験はいままで経験のない不思議な感覚でした。
デジタルネイティブ世代の新しい表現概念の誕生を予見させます。自粛生活を迫られながらも若いクリエイティブなエネルギーは抑えきることはできなかった、という事ですね。実際のそしてネットワーク上の展覧会両方を是非鑑賞していただければと願います。

 

【参考】展覧会3.0「辺獄への遡行」の詳細レポートが、瓜生通信にて公開されています。
AR・VR・ウェブ・リアルを錯綜させる新しい展覧会の形 ― 「辺獄への遡行」展
https://uryu-tsushin.kyoto-art.ac.jp/detail/682

 

展覧会3.0「辺獄への遡行」ヴァーチャル・リアリティ上に作られた展覧会の映像。

 

実際の展覧会の会場。まるで搬出後の展覧会のように、「伽藍洞」になっている。そこには受付と2つのドキュメンタリー映像が流されているのみ。

ヴァーチャル上の展覧会場のどこに展示するか、どのような見せ方をするかなど、すべてオンライン上で作業していった。

 

REMA《地図に彷徨える女》

 

「立体作品」であるREMAの作品は、ARとしても「設置」されている。QRコードをかざすと、REMAの作品が実空間に置かれていることが確認できる。

 

小西葵の奇妙な「生物」の作品《不思議生物 スミコ》もまた、AR上で「設置」されている。スマートフォンやタブレットを使うことによって、初めて会場に「実物のようなもの」が現れる。 展覧会Webサイトにも、同作品のQRコードが掲載されている。

 

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