展示・イベント

2016.08.10

  • 展覧会
  • 近畿圏

第7回京都造形芸術大学通信教育課程 卒業生・修了生全国公募展

2016. 08/06 (土)

2016. 08/20 (土)

11:00

18:00

8/16(火)は休廊

瓜生山キャンパス ギャルリ・オーブ

今年のテーマは「スポンジ」

全国各地、年齢も職業も様々な46名51作品「第7回 京都造形芸術大学通信教育課程 卒業生・修了生全国公募展」をギャルリ・オーブにて開催中です。

------------以下、ちらしより転載------------

 「公募展」と聞いて、どんなことを思い存かべるでしょうか。日本には今、多くの公募展団体が存在し、それぞれが工夫を凝らしつつ展覧会を開催しています。具体的な団体名は挙げませんが、伝統あるものから新進のものまで、いわゆる公募展はまさに百花繚乱です。こうした公募展のあり方自体を、すでに時代にそぐわないものになったと批判する向きがあることは確かですが、しかし少なくとも、日本の文化・芸術史のなかで公募展が果たしてきた役割を否定することはできないでしょう。
 ところで公募展には三つの大きなメリットがあると考えらえます。ひとつは、それが定期的に開催されることです。あたかも季節の風物詩であるかのように、毎年の恒例行事として、出品する側も観覧する側も意識することができるわけです。二つ目は、芸術・文化の据野を広げること。作品の作者と鑑賞者が比較的近い公募展では、昨年までは鑑賞者だった方が今年は出品者になっているといったケースも少なくないでしょう。つくる人になるための敷居を下げ、同時にみる人の間口を広げることは、公募展のひとつの役割であると考えられます。そして三つ目は、それが、人が集まり交流するある種の祝祭の場であることです。
 京都造形芸術大学通信教育課程卒業生・修了生全国公募展もまた、こうした三つの特徴を兼ね備えたものでありたいと願っています。本展は今回、無事に第7回展を迎えることができました。もはや夏の恒例行事です。また、二つ目として挙げた芸術・文化の裾野を広げるという点については、全国から作品を寄せてくださった出品者の皆さんの多彩な顔ぶれが、それを証明しているかもしれません。卒業からまだ聞もない方もいれば、すでに団体展や個展で発表を重ねている実力派もおられます。当然、住む場所も年齢も職業もさまざまです。加えて、こうした方たちが年に一度作品を寄せ合うことは、三つ目の祝祭的な雰囲気を生む原動力となるでしょう。作品が集まり、人が集まり、そこに何かしらの賑わいや高揚感が出てくる。今回からの試みである「アート・マルシェ」も相まって、この祭りが人を愉しませるものとなることを期待しています。
 思えば今回は、テーマもどこか軽やかな、「スポンジ」というものでした。スポンジには普通、無数の孔があいています。けれどもこの孔は、一体どこまで深く続いているのでしょうか。スポンジは、どこまでが外部で、どこからが内部なのでしょうか。外と内、自分たちと他人との違いが強調される時代ではありますが、なんでも吸収し、やわらかくかたちを変えていく小さなスポンジを眺めていると、何かヒントがもらえるのかもしれません。
 最後になりましたが、本展にご出品、エントリーをしてくださった皆様、また開催にあたりお力添えを賜りました皆様に心より感謝申し上げます。外と内との境目を曖昧するスポンジのように、この公募展もまた、伸縮自在、出入り自由の展覧会として今後も成長していくことができましたら幸いです。

全国公募展実行委員長
今村信隆
費用 -
定員 -
申込方法 -
主催 京都造形芸術大学 通信教育部
お問合せ 京都造形芸術大学 通信教育部 TEL:075-791-9141
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