展示・イベント

2016.11.28

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越境するポスト・パラダイス

悍図社と台湾美術の現在

2016. 12/01 (木)

2016. 12/28 (水)

10:00

18:00

瓜生山キャンパス 智勇館

〒606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2-116 MAP
未来を担う若手芸術家たちが、ギャラリストがつくまでの間、創作で生きてゆける環境をつくり出すことを目的に、京都造形芸術大学 美術工芸学科長の椿昇教授が創設した機関「ARTOTHEQUE (アルトテック)」。
今回、アルトテックと台湾のFrees Art Spaceの共催で国際交流展を行います。

―以下、フライヤーより転載―

本展のテーマは、台湾の歴史において、外来政権からみた「文化の及ばないところ」、「美麗の島」や「南進パラダイス」といった概念、または島型社会の流動性とその自由な状態を象徴している。同時に、悍図社(HANTOO ART GROUP)という美術団体の創作に見て取れる政治のリアリティに対する応答、ナショナリズムへの批判、文化的アイデンティティの構築を通じて、戒厳令が解除された90年代から現在に至るまでの時代変遷とその歴史的縮図を表象している。本展は、70年もの間、長きに渡って断絶してしまった日本の美術界との絆を結びなおすための、雪解けに向かう試みでもある。
また、「台湾文化の主体性とグローバリゼーションとの対話関係を構築する」をコンセプトに、戦後生まれのアーティスト達が直面した世代間格差の問題を整理しながら、その国家イデオロギーや歴史認識の相違といったものが、どのように個々に表出しているのかを探求していく。
さらに、メディウム、テーマや展示方法からみる各々の批評的な差異を介し、地方性や国際的視野といった異なる文化をまたぐ現代性を、台湾人作家たちがいかに形作ることができているか分析することで、東アジアにおける地方化やグローバリゼーションがますます拡張していく流れにいかにして応答できるかを問う。
悍図社自身の歴史観と今を活きるヒューマニティの意義を浮き彫りにした本展は、台湾の現代美術が歩んだ大文字の歴史、その発展と直面した難題を再考するものでもある。国際化と地域協働を改
めて深く思索することで、台湾の現代美術が今後、国際社会へ文化を輸出する際の一つ重要な指標となることを願っている。
                        
本展キュレーター/白適銘(ハク テキメイ)


オープニング:2016年12月1日(木) 18時~ 20時 ※18時30分 ~ 参加作家、キュレーター、京都造形芸術大学教授によるトーク

アーティスト/楊茂林(ヨウ ボウリン)、呉天章(ゴ テンショウ)、陸先銘(リク センメイ)
      郭維国(カコ イコク)、李民中(リ ミンチュウ)、楊仁明(ヨウ ジンメイ)
      連建興(レン ケンコク)、頼新龍(ライ シンリュウ)、唐唐発(トウ トウハツ)
      鄧文貞(トウ ブンテイ)、涂維政(ト イセイ)、常陵(ジョウ リョウ)
      朱書賢(シュ ショケン)、陳擎耀(チン ケイヤク)
費用 -
定員 -
申込方法 -
主催 悍図社、Frees Art Space、ARTOTHÈQUE
お問合せ 京都造形芸術大学 美術工芸学科(Tel: 075-791-8232)
関連教員 椿 昇(芸術工芸学科 教授)
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