展示・イベント

2018.11.13

  • 映像・舞台
  • 近畿圏

春秋座―能と狂言

2019. 01/27 (日)

14:00

(開場は開演の30分前)

京都芸術劇場 春秋座

毎年恒例の「春秋座―能と狂言」第10回の今回は、狂言は『二人袴』、能は『自然居士』です。

今回は娯楽性と思想性がみごとに融合した能『自然居士』と、終曲部の酒宴の場面で「七つ子」などの小舞が舞われるところに囃子が入る「三段之舞」になる演出の聟入り狂言『二人袴』を上演いたします。

『自然居士』は主人公の名で、ジネンコジと読みます。南禅寺開山の大明(だいみょう)国師(こくし)の弟子と伝えられる、実在した鎌倉後期の禅僧です。この「自然」は「即座(の悟り)」という意味で、修行を経たうえでの悟り(漸悟(ぜんご))より、即座の悟り(頓悟(とんご))を理想とする禅の思想を象徴する言葉です。そのジネンを名に持つ実在の自然居士は、そうした禅の思想をつきつめて、あえて破戒ともみえる芸能者まがいの言動をとる僧だったのですが、その自然居士をモデルにした能『自然居士』のシテも、身を売った子を人買いから取り返すために、琵琶湖畔で曲舞、ササラ、羯鼓と芸尽くしを披露します。『自然居士』はその「芸尽くし」が見所の能とされていますが、その底には、「法のためには身を捨てる」という禅僧の信念が流れているのです。娯楽性と思想性がみごとに融合した能、それが『自然居士』といえるでしょう。

聟入り狂言の『二人袴』は、終曲部の酒宴の場面で「七つ子」などの小舞が舞われるところが、囃子が入る「三段之舞」になる演出で、いっそう華やかな雰囲気になります。かつての「聟入り」は、結婚後、聟がはじめて妻の実家に挨拶に行く儀式ですが、そこに人間誰にもある「見栄」と「親子の情」が、狂言らしい「よき人のよき笑い」のなかに交差します。
費用 一般 S席7000円 A席6000円/学生&ユース(25歳以下)2500円 (座席範囲指定あり)
定員 800名
申込方法 京都芸術劇場チケットセンター窓口・電話075-791-8240(平日10時~17時)
主催 京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター
お問合せ 京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター075-791-9207
URL http://k-pac.org/
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