展示・イベント

2019.06.04

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  • 近畿圏

白いシロ

大学院修了の山本聖子さんによる個展

2019. 05/24 (金)

2019. 06/09 (日)

11:00

19:00

金曜は20時まで。月曜休館

Gallery PARC

京都市中京区烏帽子屋町502
京都造形芸術大学大学院芸術研究科芸術表現専攻2006年度修了の山本聖子さんの個展。2015年の「白い暴力と極彩色の闇」展、2016年の「色を漕ぐ」展に続き、身体とその周辺の社会との間に起こるズレや違和感を色彩を通して考えてみることがテーマ。

ーーーー以下、HPより引用ーーーー

“白いシロ”
白は古来より日本に存在し、万葉集で最も多く歌われるなど私たちの暮らしや文化などにおいて、様々な意味・役割を果たしてきた色である。しかし、その語源や由来においては、色彩というよりも【明るくはっきりとした様】といった明度を表すとともに、【顕(けん)】や【素(す)】といった『何も手を加えていない状態』を示す語としても使われていた。
現在、私たちが用いている色彩としての「白」は、素としての「シロ」の意が時間とともに変化し、一般的な色名として用いられるようになったものであるが、「シロ」が『そのものが本来持っている性質や状態』であるのに対し、「白」は『何らかの手を施されることで白色が与えられている』ものである。つまり、このふたつは同じ読みでありながら、その意味においては正反対である。
古来、日本にあったのは八百万神に代表されるような「シロ」への信仰であった。それを表現するために、便宜上「白」が手段として使われていたように、私には思えるのである。それが、今では様々な要因により「白」の持つ意味や機能だけが独り歩きしているのではないだろうか。
現在において「白」は純粋・清潔・平和といった、あたかもポジティブなイメージとして使われることが多い。私たちの生活の中でも、スーパーに並ぶ食品のパックや様々なインテリア商品などにも多く使われ、またそれらのシンプルで機能的というイメージとも重なり、消費者の意識にも多大な影響を与えているように思う。しかし一方で、色彩としての「白」は、自身を保持するために他の色を排除しなければならないという排他性を含んでいる。そのことはもっと認識されてもよいのではないだろうか。
私が幼少より育ったのは1970年の大阪万博に前後して建設された千里ニュータウンだ。あらゆるものが完備され人々が何不自由なく生活できるいわば当時の理想都市でありながら、そこで感じていた空気は、なぜか漂白されたように「白」く、それによって私の身体や感覚はいつもどこか不自由だった。
今回の個展では、『「白」に覆われた「シロ」』に焦点をあてることで、常々感じてきた私の身体とその周囲にある社会の間に生じている違和感を表現する。
費用 無料
定員 -
申込方法 -
主催 -
お問合せ Gallery PARC(Tel:075-231-0706)
URL http://www.galleryparc.com/exhibition/exhibition_2019/2019_5_24_yamamotoseiko.html
関連卒業生 山本聖子(大学院芸術研究科芸術表現専攻2006年度修了)
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