展示・イベント

2019.10.23

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照隅祭

一隅を照らす運動発足50周年記念。京都造形芸術大学発の巨大狛犬と大提灯を奉納展示

2019. 11/02 (土)

2019. 11/04 (月)

10:00

16:00

比叡山延暦寺

西塔エリア
天台宗総本山の比叡山延暦寺で11月2日~4日に開催されるカルチャーイベント「照隅祭」に合わせ、京都造形芸術大学発の現代アート作品が延暦寺境内でお披露目されます。奉納場所は東塔エリアから1キロほど離れた西塔(さいとう)エリアにある「にない堂」(常行堂、法華堂)。通常非公開の国重文の外では巨大な狛犬と獅子が来場者を出迎え、内部では大提灯で仕立てた茶室が登場します。

《KOMAINU―Guardian Beasts-(2019)/ヤノベケンジ》
◆概要
本作品は、現在の地球環境の悪化、人類の分断・対立、国際紛争などから世界を守るための守護獣として、彫刻家ヤノベケンジが京都造形芸術大学の学生10名と共に比叡山延暦寺の「にない堂」に奉納するために制作しました。

◆作品情報
高さ3m、重量200kg、材料 ファイバープラスチック、ステンレススチール、ガラス玉、鉄骨基礎など

◆企画・コンセプト
狛犬は、古代オリエントから中国や朝鮮半島を経て日本に輸入され、もともと仏や神を守る獅子として表されてきた。日本において、片方は角があり口を閉じた狛犬、片方は口を開けた獅子として、阿吽が対となった。狛犬が何を表しているか諸説あるが、狛犬にせよ、獅子にせよ、日本では龍や虎のように見たことがない想像上の動物=霊獣であり、仏や神、人々を守る守護獣であったことは間違いない。それは、人々の願いや祈り、想像と創造によって誕生し、育まれてきた根源的な美術作品でもある。
比叡山延暦寺は、平安京を見守るように創建され、長く日本の精神文化を育んできた。本作は、比叡山延暦寺に奉納するにあたり、日本の精神文化を育み、世界の人々や環境を守る守護獣として制作された。特に、西塔エリアにある常行堂は阿弥陀如来を祀り、法華堂は普賢菩薩を祀っているが、同じ形の二つのお堂が渡り廊下でつながっており、「にない堂」として対をなす修行の場である。本作《KOMAINU―Guardian Beasts-》もまた対をなす守護獣として、祈りを込めて作られている。

《京都伝統文化イノベーション研究センター(KYOTO T5)「一隅を照らす」》
◆概要
京都の伝統工芸である京提灯・小嶋商店の技術と京都造形芸術大学の学生のアイデアのコラボレーションによって生まれた「一隅を照らす」をテーマにした作品を展示。法華堂には、自身の置かれている場所や立場で、最善を尽くす「一隅を照らす」と、茶道の「一期一会」の精神を重ね、大提灯の下に畳を敷いた「提灯茶室」を設置。常行堂には、国内のデザインコンペで優勝し今年のミラノデザインウイーク(世界的なデザイン見本市)にも出品された作品を見ることができます。

◆作品情報
直径約2m、材料 真竹、和紙など

◆KYOTO T5とは
伝統工芸の素材や道具、技術の特異性、優位性をリサーチし、その魅力を国内外に向けて発信。その過程で再発見した素材、道具、技術を生活の中で使い手が用いたくなる製品に転化させるというサイクルを生み出すことで、伝統工芸産業の持続可能なモデルを構築しています。
京都造形芸術大学に2017年度に設置以降、下駄やぞうりに使われる鼻緒をスニーカーに取り付けた「HANAO SHOES」、漆職人と共同制作したアイスクリーム用スプーンなどの新商品の開発、新しいマーケットの獲得にとどまらず、職人からリサーチしたことを記録してホームページ上で公開するアーカイブ活動にも取り組んでいます。活動が地域社会やコミュニティー形成に寄与しているとして、2019年度グッドデザイン賞を受賞しました。

《OLD is NEW》 ※東塔大書院で展示します
◆概要
KYOTO T5の学生が手掛けた伝統工芸職人とのコラボ作品を展示します。今回の展示では、Whole Love Kyoto/KYOTO T5がどのような物事に光を当て、デザインしているのかを楽しんでいただける内容となっています。漆や錺金具で施されたアイスクリームのスプーンや、〝結ぶ〟を取り入れた新商品の帽子などをご覧いただけます。


【 「一隅を照らす運動発足50周年記念 『照隅祭』」 開催概要 】
◆ 会期
2019年(令和元年)11月2日(土) - 11月4日(月・祝) 
◆ 開催時間
10時〜16時
◆ 会場
比叡山延暦寺
◆ 参加費
無料(延暦寺巡拝料が別途かかります)
*ライブも無料となります。
  入場規制が入る場合がございますのでご了承ください。
*ワークショップは別途参加費がかかります。

◆ 主催:天台宗 一隅を照らす運動総本部
◆ 後援:伝教大師最澄1200年魅力交流委員会、
比叡山振興会議、京都市、大津市、
公益社団法人京都市観光協会、
公益社団法人びわ湖大津観光協会、
京都商工会議所、大津商工会議所
◆ 協賛:株式会社太田胃散、ジェイアール京都伊勢丹、ママテレサホールディングス ほか
◆ 協力:株式会社アップドリーム、株式会社関西TSUTAYA、学校法人瓜生山学園 京都造形芸術大学、京阪ホールディングス株式会社、株式会社DECEM
◆ 運営:株式会社オートクチュール京都
費用 無料
定員 -
申込方法 -
主催 天台宗 一隅を照らす運動総本部
お問合せ 株式会社オートクチュール京都 一隅を照らす運動50周年記念事業事務局(ichigu50.office@gmail.com)
URL https://ichigu.info/
関連教員 ヤノベケンジ(美術工芸学科教授)
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