歴史遺産学科

文化財保存修復・歴史文化コース

Conservation of Cultural Property and Historical Culture Studies Course

豊かな地域社会を創造する、
歴史と文化を守り、伝える。

「歴史遺産」は、暮らしの中で生み出され、代々受け継がれてきた文化的な遺産です。世界遺産に登録されるような社寺などの文化財のみならず、町家や民家、仏像や書画、伝統工芸品などさまざまです。現在の営みもまた、次世代へと積み重なることで歴史遺産になるのです。
過去を知り、歴史を学ぶことは未来に向かいどう生きていくかを考えること。本コースでは現存するモノや人から歴史を読み解き、後世に残す方法を提案し、実践します。歴史文化と文化財保存技術を広範に学び、京都を舞台に行うフィールドワークや、保存・修復・活用の実践、自身で選択する専門領域の研究を通して、「モノ」と「ココロ」両方がわかる専門家を育てます。

学べる分野
  • 歴史文化学
  • 考古学・歴史まちづくり
  • 文化財保存修復(書画・古写真、古文書、典籍、民具、祭礼具、仏画・仏像、漆工芸品、庭園、建築彩色、考古遺物)

文化財保存修復・歴史文化コースTopics

博物館の資料を活用

奈良県立民俗博物館と連携協力し、博物館の所蔵資料の保存修復を実践。所蔵品に直接触れる経験は、本や写真からでは得難い貴重なもの。また論文制作において必要な資料も提供していただいています。

海外の文化財に学ぶ

世界のさまざまな文化財やそれを守る人々について、見て学ぶ海外遺跡学研修(正課外授業)に参加可能。これまでに中国・西安、カンボジア・アンコール遺跡群などを訪れました。2020年はトルコを訪れます。

近代邸宅での発掘調査

近代邸宅「和中庵」の庭園保存・修復・活用に向けて、発掘調査に取り組んでいます。この建築をテーマにした作品と調査の成果を発表する展覧会も、教員・大学院生と共同で行いました。

カリキュラム

1
年生

実物を見て、触れ、歴史を守る基礎を身につける。

歴史遺産に対する考え方や、基本姿勢を体得する1年間。現場を訪れ、実物に触れることで、自身の眼で見て考える力を養います。これは保存・修復に取り組むために必要な基礎にもなります。

PICK UP! 授業

フィールドワーク

現存する社寺や町並み、祭礼など、世界遺産や身近な生活空間を探訪します。教員による解説をただ聞くだけでなく、洞察したことをノートにまとめます。基本となる「気づく姿勢」を身につけます。

歴史遺産を守る調査と計画

京都に残る歴史遺産を守っていくための調査を行います。同じテーマであっても、それぞれが見出す歴史遺産としての価値はさまざま。保存修復計画を提案し、ショート論文を書き上げます。

2
年生

講義と実習を通して広い知識や技術を自分の手に。

専門的な講義によって歴史遺産の知識を幅広く身につけるとともに、プロジェクト型演習で保存・修復の基礎的な技術を学びます。さまざまな実践を通して、自分の専門領域を考え始めます。

PICK UP! 授業

古文書から学ぶ

まずは素材である「紙」の特性を知ることからスタート。そして古文書読解能力を習得することによって、実際に社寺や地域に伝わる資料を調査し、新たな歴史を発見することが可能になります。

文化財科学の基礎を身につける

保存修復にむけて、文化財科学の基礎的な知識を得ることを目的に、文化財に使用されている素材について学びます。漆や金箔など素材の実物に触れながら、それぞれの違いや特性について理解します。

3
年生

領域別の研究や実習・実験で実践的能力を養う。

専門領域にわかれ、個々の問題意識に応じて調査・研究、実習・実験を実践的に行います。他学年と合同で行うプロジェクト型の実習や研究発表会により、自身の研究の視野を広げ、深めていきます。

PICK UP! 授業

テーマ別の実践実習

「歴史文化学」「考古学・歴史まちづくり」「文化財保存修復」などのクラスにわかれて行う実習科目。実践的なグループワークに取り組み、文化財についての理解を深めます。

専門領域別の実践実習

文化財保存修復領域では、東洋書画・古写真・民俗文化財・仏像・漆工芸・庭園などの修復技術やそれに基づく文化財科学を、歴史文化学領域では考古学や歴史まちづくりなど専門領域を深めていきます。

4
年生

これからの社会につながる研究に取り組む。

卒業研究を通じてさらに専門領域を極めます。テーマ内容は学生によってさまざまで、調査・研究・保存修復・活用に取り組みます。全員が研究論文を書き上げ、今後あるべき歴史遺産の姿を追求します。

PICK UP! 授業

卒業制作・研究

研究の成果が社会に還元される第一歩。地域住民や行政担当者からもアドバイスを受けながら、幅広い視点をもって論文にまとめます。研究成果がわかりやすく伝わるように考え、展示発表も行います。

卒業論文題目の例(2019年度)

  • ・菅谷たたら山内の文化的景観と保存と活用
  • ・アメリカ先住民ラコタのアイデンティティの保持について
  • ・説話における地獄の描写から見る地獄観の変化 ~中世仏教説話を基に~
  • ・幕末明治期の浮世絵版画に使用された赤色色料研究 ─洋紅と呼ばれた色料─
  • ・鉛白の基底材・展色材の違いによる劣化挙動の変化と再白色化処置
  • ・玉眼技法 ─成形技法及び研磨技法について─

歴史遺産学科 コース一覧

Conservation of Cultural Property and
Historical Culture Studies Course

豊かな地域社会を創造する、歴史と文化を守り、伝える。

学べる分野

  • 歴史文化学
  • 考古学・歴史まちづくり
  • 文化財保存修復(書画・古写真、古文書、典籍、民具、祭礼具、仏画・仏像、漆工芸品、庭園、建築彩色、考古遺物)

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芸大のなかにある歴史遺産学科でしか学べない教育とは!?

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