研究センター

理論と実践力を養うー研究センターとの連携

京都芸術大学には大学の附属機関として、独立したプログラムのもとで活動している研究センターがあります。それぞれの研究センターでは芸術文化に関する専門的な研究を深めると共に、社会の要請に応じて応用研究や受託研究に取り組み、学内の知的財産を社会に還元する役割も担っています。また、京都だけでなく、日本各地、世界各国に広がる研究者との交流や、これまでの蓄積を活かし、研究報告書の刊行や公開講座などの普及活動も行っています。
大学院生は、これらの研究センターが行う実際のプロジェクトに参加して研究を進めることができます。その活動は研究センターによって様々ですが、いずれの場合も第一線で活躍する学内外の研究者・制作者と共に調査・研究や受託研究プロジェクト、研究会などを行うことができ、専門知識だけでなく、自主性や行動力、実社会で通用するスキルやノウハウなどを修得していきます。

CASE 01舞台芸術研究センター

シャンカル・ヴェンカテーシュワラン演出『インディアン・ロープ・トリック』2020年2月 京都芸術劇場 春秋座 特設客席 撮影:守屋友樹

京都芸術大学<舞台芸術作品の創造・受容のための領域横断的・実践的研究拠点> 2015年度 共同研究プロジェクト「クローデル『繻子の靴』上演のための実践的研究」研究代表 渡邊守章 撮影:清水俊洋

舞台芸術の創造過程の総体を研究対象として、「創造の現場」と「学術研究」との有機的な結びつきを図るべく2001年に発足。学内劇場である「京都芸術劇場」を活用し、学内研究員による上演・研究活動や国内外の研究機関との共同研究など、舞台創造の現場と密接に連携をとった研究・創造のネットワークづくりをめざしています。

[ センター所長メッセージ ]

舞台芸術の「創造」と「研究」のダイナミックな融合

わたしたちの舞台芸術研究センターは、春秋座とstudio21という大小2つの劇場からなる「京都芸術劇場」を拠点に、年間20あまりの主催公演やそれに関連する公開のレクチャー等を精力的に行っています。ここでは演劇をはじめとする古今東西の舞台芸術作品がそれぞれのジャンルで実績をもつ演者によって上演されており、近年は海外からの招へいも恒例化しています。これらの公演は社会普及系と教育研究系という2つの部門が制作を担当していますが、前者では観客には一般の舞台芸術愛好者を主なターゲットにし、後者では研究者とアーティストの連携による作品創造を手掛けています。また、本研究センターは2013年より文部科学省から共同利用・共同研究拠点に認定され、制作プロセスや劇場実験を重視した実験的な舞台芸術作品の創造活動にも挑んでいます。これには学外で活躍している研究者やアーティストが多数参加しています。このうち本学大学院に進学された学生には、専攻が舞台芸術以外であっても、とりわけ教育研究系の公演や拠点における活動に接することによって得るものが大きいはずです。その活動の概要は機関誌『舞台芸術』(年刊)にまとめられています。

舞台芸術研究センターについてはこちら

天野 文雄
天野 文雄
[ 舞台芸術研究センター所長/教授 ]

1946年、東京生まれ。2014年から現職。専門は能楽研究。世阿弥をはじめ多数の著書がある。観世寿夫記念法政大学能楽賞、日本演劇学会河竹賞等受賞。大阪大学名誉教授。

CASE 02日本庭園・歴史遺産研究センター

史跡名勝平等院庭園の保存修理

史跡宇治川太閤堤跡の保存整備

1996年に設立された日本庭園についての専門研究機関で、その後、歴史遺産研究部門を加え、活動の場を拡げました。日本の庭園文化に関する特色ある研究のほか、地方公共団体など多方面から、歴史的遺産の保全や活用に関する調査を受託しています。大学院生は、本研究部門が行う庭園文化に関する研究や公開講座の運営、受託調査に携わり、実践的な活動を行うことができます。

[ センター所長メッセージ ]

受託研究に参加し、文化財保存修復の実践力を養う

日本庭園研究部門では、歴史的庭園の文化財指定に向けての基礎調査や実測図作成、文化財庭園の保存活用計画書作成、保存修理計画・設計などを、地方公共団体や所有者からの委託を受けて実施しています。歴史遺産研究部門では、装こう文化財や漆工芸品等の各種文化財の保存修復を行っています。大学院生は、これらのプロジェクトに参加することで、文化財保存修復に関する実践的な研究や、技術を学ぶことができます。また、研究会や研修会、公開シンポジウム等の自主事業にも参加し、専門的知見や人脈を広げることができます。

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仲 隆裕
仲 隆裕
[ 日本庭園・歴史遺産研究センター所長 /歴史遺産学科学科長 ]

京都市文化財保護課文化財保護技師(記念物担当)、山中造園山中庭園研究所、千葉大学園芸学部助手を経て現職。博士(農学・京都大学)。文化庁文化審議会文化財分科会第三専門委員(名勝委員会)。日本庭園史研究、文化財庭園の保存修復に取り組む。

CASE 03文明哲学研究所

大型霊長類の絵画作品展「Arts and Apes」

建築家 岸和郎によるセミナー風景

文明哲学研究所は、人類の幸福と平和な世界の実現を祈念した德山詳直初代理事長の意思により2012年に設立されました。本学の建学理念である「藝術立国」の根底にある「芸術とは何か」「人間とは何か」という問いに向き合い、社会の中での芸術の役割、芸術と科学の関係、芸術が人のこころに及ぼす影響を人文社会科学、行動科学など多面的なアプローチで明らかにすることをめざしています。

[ センター所長メッセージ ]

多彩なアプローチで芸術の価値を探究し発信

真、善、とならぶ芸術(美)のもつ価値の本質について、様々な分野の研究者とともに考え、発信していきたいと思っています。芸術活動それ自身が人間の生き方や社会の在り方を変える原動力となることを、日々の研究の成果を通して示してゆくことが当研究所の使命です。当研究所では「ART meets SCIENCE」というユニークなセミナーを行っており、美学・芸術学、感性認知科学、音響心理学など多彩な客員教授陣による連続セミナーも計画中です。制作の合間、ふと芸術のもつ意味に疑問を感じたとき、ぜひ文明哲学研究所のドアをたたいてみてください。

文明哲学研究所についてはこちら

吉川 左紀子
吉川 左紀子
[ 文明哲学研究所所長/副学長 ]

1982年京都大学大学院教育学研究科博士課程認定退学。博士(教育学)。京都大学こころの未来研究センター教授・センター長を歴任。専門は認知心理学。

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