美術工芸領域FINE & APPLIED ARTS FIELD
彫刻・立体造形、陶芸、染織テキスタイル、写真・映像、日本画、油画、版画

プロフェッショナルとしてのクオリティーを獲得する
本領域では、世界の第一線に立てるアーティスト、あるいは、各々の分野でプロフェッショナルとして活躍できる人物の輩出をめざし、そのために必要なクオリティーを磨き上げていきます。技術や専門性を高めるとともに、自己の作品や立ち位置を客観的に見つめられる視点を身につけ、作品を言語化して社会と結びつけていく力を養います。
[ 領域の特長 ]
現役作家と直結した、ゼミ活動と実践
椿昇、名和晃平、ヤノベケンジをはじめ、第一線で活躍する作家たちが間近で現代美術に取り組む本学。「ウルトラファクトリー」や名和晃平が主催する「SANDWICH」で、その創造の現場にふれ、自らも創作やプロジェクトを手がけながら、作家としての自覚をまとっていきます。
社会とつながるチャンスが、ふんだんにある環境
鬼頭健吾、多和田有希、小金沢健人らが“今、学生に会わせたい’'ART関係者を招へいする学生ファ ーストの企画 「 Pr PROJECTS」や、著名なキュレーター、ギャラリストやコレクターが訪れる 「修了展」など、自主的・主体的に動くことで、様々なチャンスを亨受できる環境があります。

[上]修士1年中間発表展のゲスト講師による講評会風景
[中]WAITING ROOMにて教員と修了生の企画展「大鬼の住む島」集合写真
[下]修士2年作品展での講評風景
[ 2022年度開講授業 ]
芸術表現のためのトレーニング(特殊演習2)
異なる世代やジャンルでアート表現に携わっている4人の作家による、現在のアートの現場・状況を個々の作品紹介とともに考察し、表現の発想から展開、作品化のプロセスについて、ディスカッションを通して考えていきます。アーティストとして作品制作における思考の展開力や柔軟性を鍛えると共に、コンセプトやモティベーションを明確にするトレーニングの場となる授業です。
[ 領域長メッセージ ]
ひとつのことに、すべてを注ぐ2年間を
大学院では、学部時代に見つけた自分の「核」となるテーマや表現をもとに、作品の「クオリティー」をどこまで高められるかが、ひとつの鍵になると考えています。少なくとも同世代の中でトップに立たなくては、プロとして第一線でやっていくことは難しい。全国に優秀な学生がいる中で、抜きん出ていかなければならない。そのためにも、大学院では自分のやりたいこと一本に、すべてを注いでもらいたいと思います。2年間集中することができれば、どんな世界に行っても、それは生きる。大学院に入ったばかりの4月と、修了間際の3月とでは、学生の目つきも全然違います。やった人は、伸びていく。みなさんの変化と成長を、楽しみにしています。

美術工芸領域長
鬼頭 健吾
本学大学院芸術研究科教授。インスタレーションをはじめ絵画や立体など多様な作品を近年は神奈川芸術劇場、JapanHouse LAでの個展など国内外で発表している。五島記念文化財団の助成を受けニューヨークへ、文化庁新進芸術家海外研修員としてドイツベルリン滞在。