環境デザイン領域ENVIRONMENTAL DESIGN FIELD
建築、 インテリアデザイン、 ランドスケープデザイン

環境を手がける者としての、思想を深める
環境デザインでは、自然環境への認識、そしてこれからのまちづくりやライフスタイルに対する思想や哲学が重要です。本領域では、建築、インテリアデザイン、庭園・ランドスケープデザインの3つの分野で実践的な研究・制作指導に取り組む一方、分野を超えて多くの知識や考えにふれる機会を設け、専門的な視座と包括的な視野を併せもつ人材育成をめざしています。
[ 領域の特長 ]
分野の枠を超えて、より豊かな生活を考える
本領域は、人が生活していくうえで不可欠な「環境のデザイン」を扱います。たとえば、街づくりにおいてもひとつの建築が地域に影響を与え得るということが考えられます。このため、専攻する分野の中で視点を固定せず、より大きな文脈の中で捉え、豊かな生活を見つめる眼差しを大切にしています。
エンジニアではなく、デザイナーであること
芸術大学にある本領域で学ぶ意義とは、環境を工学的・技術的な観点から扱うのではなく、そこから感動や豊かさを生み出そうとする過程にあるのではないでしょうか。本領域では、学生一人ひとりが固有に抱えるテーマと自主性を尊重し、デザイナーとしての素養を育んでいきます。

[上]New York研修/Vessel at Hudson Yard
[中]UCバークレーとの国際設計ワークショップ/サンフランシスコにて
[下]都市に快適な環境を創造する
[ 領域長メッセージ ]
広く、そして深く学び、自らの世界を拓く
「自らの世界を拓く」。それは容易なことではありません。自己と向き合い、これまで培った専門性を改めて見つめ直す厳しいプロセスになるかもしれません。しかしその先に獲得されるものは、皆さん一人ひとりが各自の専門において、自信をもって歩んでいける主体性の源となるはずです。本学大学院の修士課程はそれを可能にする多彩な内容と教授陣を備えています。ここで様々な分野について既成の境界を超えて広く学び、そして教員と共に視野を広げ、自らの世界を力強く拓いていきましょう。
環境デザイン領域長/芸術専攻(修士課程)専攻長
河合 健
本学環境デザイン学科教授。カリフォルニア大学バークレー校ランドスケープデザイン学科大学院修了(M.L.A.)。ニューヨークアカデミーオブアート修了(M.F.A.)。1993~1998年PWP LANDSCAPE ARCHITECTURE勤務。