卒業生紹介

卒業生の「自分らしい」仕事。

どこよりも早く、卒業後のキャリアデザインにフォーカスし、“特別なもの” であった「芸術」を社会化させ、就職という形で実績を積み重ねてきた京都造形芸術大学。芸術を学んだ卒業生は、他とは違うその「強み」を所属先の企業で活かすことで少しづつ社会を変えようとしています。他に代わりがいくらでもいるような自分ではなく、自分でないとできない仕事や環境をつくるために日々苦悩している卒業生をピックアップしてインタビューしました。ここ最近の卒業生のフレッシュな仕事ぶりを紹介します。

大西 礼芳

AYAKA OHNISHI

大西 礼芳〈 女優 〉

映画が好き。その気持ちから、女優への一歩がはじまった。

昔から映画を観るのが好きだった私は、編集でも、メイクでも、何か映画に携わりたいという想いで入学。1年生のとき、高橋伴明監督の映画でヒロインを演じさせてもらい「絶対に女優を職業にする」ことが目標になりました。それまで芝居をしたこともないのに、先輩や先生たちに厳しい目で演技を見られる。かなり辛い時期だったけど、あるとき吹っ切れて「私がやるしかない」ってスイッチが入ったんです。その映画をきっかけに、在学中からいくつかの作品に出演。実際の撮影でしか養えない演技のバランス感覚を磨きながら、現場の視点から演者に求められる振る舞いを考えられるようになりました。役を演じているときは一瞬一瞬が「勝負の連続」。生半可な気持ちでは挑めません。だからこそエンドロールに自分の名前を見るときは本当に幸せです。多くの共演者さんやスタッフさんとともに、作品の一部として役割をまっとうできたという充実感。最近は、大きな作品にも参加させてもらい、プレッシャーもますます大きくなっています。悔しい思いをすることも多いけど、自分を見失いそうになったら「原点に帰る」ようにしています。私が女優という職業を選んだ理由は、何よりも映画が好きだから。その気持ちを胸に、これからもさまざまな人たちと映画をつくっていきたいです。

映画学科2013年度卒業
三重県立宇治山田商業高校出身

大西 礼芳

1年生のとき、学生とプロの共同制作による映画『MADE IN JAPAN ─ こらッ! ─』のヒロイン役に抜擢。連続テレビ小説『花子とアン』『べっぴんさん』、日曜劇場『ごめん、愛してる』、映画『ナラタージュ』など、数々の作品に出演。

髙橋 洋介

YOHSUKE TAKAHASHI

髙橋 洋介〈 金沢21世紀美術館|キュレーター 〉

「死なない命」展の展示風景。
「死なない命」展の展示風景。
©LEE Bul│©TSUBAKI Noboru│
©Chim↑Pom

僕らの時代の、新しい展覧会をつくる。

芸大進学を決めたとき、親や教師、友人に強く反対されたことをいまでも覚えています。しかし、 あきらめずに自身の直感を信じて活動を必死で続けるうちに、周囲も理解を示してくれるようになりました。アートプロデュース学科では、さまざまな時代や分野の知識を学ぶだけでなく、実際にそれを活用して展覧会をつくることで、芸術作品の「価値」を生み出す面白さを学びました。21世紀を冠する美術館で働くようになった今、追求していることのひとつは、「いまここでしか生まれないものは何か」ということです。例えば、これから人間の知的労働の多くを人工知能が代替えするようになり、生命でさえ人工的に再構成できるようになったときに、これまで芸術史の中で描かれてきた人間像がどう変化するのか。同じ時代を生きる人とともに、今自分たちがここに生きている意味を考え、激変し続ける世界を進むための羅針盤になるような新しい視点を生み出していきたいです。

アートプロデュース学科2009年度卒業
早稲田実業学校高等部出身

髙橋 洋介

金沢21世紀美術館で展覧会「Ghost in the Cell」や「コレクション展2 死なない命」を企画。いずれも30万人を超える来場者数を記録した。近年の仕事に、森美術館(六本木ヒルズ)の2019年度「ネオメタボリズム」展アドバイザー、など。

八木 義博

YOSHIHIRO YAGI

八木 義博〈 株式会社電通|アートディレクター 〉

JR東日本「行くぜ、東北。」ポスター
JR東日本
「行くぜ、東北。」ポスター

デザインは、課題への答え。
ずっと方程式を、解き続けている。

物心つく頃から、父親が仕事でCGを扱うのを見てきたし、絵はクラスでも得意な方でした。でも、この大学に入ってみると、絵でも、写真でも、アニメーションでも、自分の想像を超えるレベルの才能を持った人がたくさんいた。そこから「デザイン=自己表現」という考え方を捨て、自分の感覚と他者の才能を統合してビジュアルをプロデュースする「アートディレクター」という仕事に惹かれていきました。きれいな作品をつくることがデザインではなく、デザインは課題を解決するためにあるもの。その企業や商品にとって一番正しいことは何かという「ブランドファースト」の視点を持ち、そこに自分が見てきたもの、経験してきたことを総動員して、答えを見つけていく。ずっと方程式を解き続けているような感覚があります。政治や医療の問題だって、デザインで解決できるかもしれない。世界が驚くようなことを、もっともっと仕掛けていきたいです。

情報デザイン学科 2000年度卒業
京都市立紫野高校出身

八木 義博

広告デザインの第一線で活躍し、東京ADC賞、佐治敬三賞、アドフェスト グランプリ、 D&ADYellow Pencil、N.Y.ADC 金賞、Cannes Lionsグランプリなど国内外の賞に輝く。主な仕事に、JR東日本「行くぜ、東北。」、日本郵政、パナソニックなど。情報デザイン学科客員教授。

有本 ゆみこ

YUMIKO ARIMOTO

有本 ゆみこ〈 SINA SUIEN|ファッションデザイナー・作家 〉

2017年春夏コレクション“F/S needle/string/cloth”で発表。袈裟をモチーフにしたウェア。
2017年春夏コレクション
“F/S needle/string/cloth”で発表。袈裟をモチーフにしたウェア。

人に合わせなくていい。
「感情のある服」を、私はつくろう。

ファッション業界の一員になるために、東京コレクションに参加するようになりました。でも今ふり返ると、私のつくるものは、世の中に受け入れられやすいようにパッケージされたものでした。そんな中、写真家の佐内正史さんと仕事をご一緒して、ずっと写真と向き合い続けている姿勢に心を動かされました。無理して分かりやすい表現をする必要はない。人に合わせるのはファッションデザイナーとして、むしろ失礼かもしれない。自分のやりたいことを、純粋に見つめよう。「感情のある服」を、私はつくろう。そう自覚してから、服をつくることが楽しくなりました。今は、東京コレクションではなく、自分のショーに向けて制作を進めています。大学時代、部屋から出なくていいほど刺繍に没頭して、苦しいほどもがいて、でもキラキラした毎日でした。あの頃のように、自分の意志をまっすぐに貫いて、私にしかできないことを追求していきたいです。

空間演出デザイン学科2007年度卒業
奈良県立平城高校出身

有本 ゆみこ

2014年春夏コレクションで、東京コレクション初参加。きゃりーぱみゅぱみゅや、やくしまるえつこの衣裳を手がけるなど、メディアでも作品が起用されている。2018年、写真家・佐内正史、スタイリスト・伊賀大介と組み、撮影公開ショーも開催する。

能條 雅由

MASAYOSHI NOHJO

能條 雅由〈 アーティスト 〉

ジャカルタでの展示作品。
ジャカルタでの展示作品。

アーティストという生き方を、自分の手で、描き出す。

アーティストとして生きる。その自覚は、京都造形の大学院で芽生えました。先生たちと意見を交わし合い、海外にも足を運んでトップアーティストの作品を肌で感じられた経験は、今でも制作に役立っていると感じます。修了後は、拠点を東京に移して大きく環境が変わりました。「生活の基盤」と「制作の環境」をいかに整えるか。自身の活動をいかにマネジメントしていくか。直面して初めて見えるさまざまな問題に対して、生きながら答えを探してきました。現在は、国内外で発表する機会が増え、作品が多くの人と自分を結びつけてくれるようになりました。アートフェア東京では、同世代の人たちが「初めて絵を買います」と言いながら、決して安くはないはずの作品を選んでくれました。アーティストとして、ますます後には引けない。そう覚悟を新たにしました。これからさらに活動を広げていきながら、自分の足で、前へと進んでいきます。

美術工芸学科2012年度卒業
神奈川県立向上高校出身

能條 雅由

大学院修了後、東京都内にアトリエを借り、アーティストとして活動。「アートアワードトーキョー丸の内」「アートフェア東京」、能條雅由展「Mirage」など、20代にして国内外のギャラリーやアートフェアに次々と出展。活躍の場を広げている。

水谷 誠

MAKOTO MIZUTANI

水谷 誠〈 美術院国宝修理所|文化財修理技術者 〉

仕事の時間以外にも技術向上をめざし模刻に取り組む。
仕事の時間以外にも技術向上をめざし模刻に取り組む。

自分から学科を飛び越えて、
修理技術者への道を切り拓く。

文化財の修復に携わりたい。その夢をかなえるために、東京から京都へ進学。文化財といっても巻物や民俗史料、建築など幅が広く、さまざまな分野を学びながら自分の専門性を探っていきました。そんな中、フィールドワークの授業で訪れたお寺で仏像に惹かれ、将来めざす道が決まりました。美術院国宝修理所は、日本で唯一、国宝・重要文化財の仏像修復に携われる場所。採用は毎年1名ほどで、とても狭き門です。それでもやってみようと決めて、2年生から勉強を始めました。理論や研究は歴史遺産学科で、彫刻やデッサンなど、学科内で深く学べないことは他学科の先生方に指導を仰ぎ、自分から学科を飛び越えて、目標へと近づいていきました。飛鳥時代から江戸時代まで、ここに修復を依頼される仏像は、彫られた時代も、その技術もさまざま。本物を見て学び、いろいろな方に教えを仰いで学び、入所5年目の今も、勉強と研鑚の毎日です。

歴史遺産学科 2013年度卒業
東京大学教育学部附属中等教育学校出身

水谷 誠

奈良県秋篠寺の「伎芸天像」の造形に惹かれ、仏像の修復を志す。このとき、漆を用いてつくった乾漆像の魅力にも惹かれ、卒業論文では乾漆をテーマにした研究を発表する。いつか乾漆像の修復を手がけることが、将来の目標のひとつ。

卒業生のいるお店
卒業生のいるお店

 

 

オープンキャンパス開催!

2019年度入試情報

資料請求

京都造形芸術大学 公式Twitter大学の最新情報を発信中気軽にフォローしてね

LINE 京都造形芸術大学、ラインはじめました。

日本で1番おおきな芸大