展示・イベント

2025.06.18

  • 展覧会
  • 近畿圏

写真家・林忠彦がみた昭和

2025. 06/14 (土)

2025. 06/25 (水)

10:00

18:00

会期中無休 最終日16時30分まで

瓜生山キャンパス ギャルリ・オーブ

展示室1〜4 MAP
昭和元年から数えて100年目の今年、本学内で展覧会「写真家・林忠彦がみた昭和」を開催することとなりました。
1918年、山口県徳山町(現・周南市)にある写真館の長男として生まれた林忠彦は、日本のドキュメンタリー写真史における重要な写真家です。敗戦後の日本を懸命に生きる人と世相を捉えた「カストリ時代」、数多くの作家と対峙した傑出の「文士の時代」など、社会性とヒューマニズムに溢れた作品群によって、独自の地位を確立しました。
本展では、モノクロ(ゼラチンシルバープリント)による《戦中のドキュメント》《敗戦からの復興》《AMERICA 1955》《昭和を彩ったスターたち》《作家の肖像》計57作品と、林が癌の告知を受けた後に「たとえ命と引き換えにしてでも」と執念を燃やして完成させた写真集『東海道』のカラープリント(タイプC)18作品を展示します。
時代を直視し、人物の感情を滾らせ、眼前の風景を自在に拡張・凝縮させた林は、激動の昭和期の目撃者であり、画像記録者です。被写体の細部から、現代に生きるわたしたちへのメッセージを読み解き、「昭和文化史」「記録文化論」などの芸術教育プログラムへの手がかりを得ることを期待し、本学で写真の研究、制作、指導にあたる教員有志の共同研究として本展は企画されました。
展示会場では、林のオリジナルプリントを至近距離で目視することができます。本学学生のみなさんには、作品に写し込まれた昭和のリアルな光景と向き合うことによって、歴史的・空間的連続性から自分の現在位置を再確認し、未来を考える視点が形成される機会になればと願っています。

【主催】
京都芸術大学(研究グループ: 佐藤博一、竹内万里子、中山博喜、大河原光、河田憲政)
【共催】
林忠彦作品研究室
【協力】
京都芸術大学芸術学部美術工芸学科写真・映像コース
京都芸術大学大学院芸術研究科
PHOTO Moratorium(京都芸術大学写真サークル)
【特別協力】
周南市美術博物館
----
大学院公開授業/展覧会〈写真家・林忠彦がみた昭和〉ギャラリートーク
「父・林忠彦の眼差し」
ゲスト講師=林 義勝(林忠彦作品研究室代表/写真家)
6月20日(金)18時〜 展示会場(ギャルリ・オーブ展示室1)にて
ゲスト講師=林 義勝(林忠彦作品研究室代表/写真家)
----
本展は京都芸術大学2024〜2026 年度特別制作研究費助成に採択された研究課題「写真家・林忠彦がみた昭和−写真展開催を基軸とした教育プログラム開発−」の一環として開催されました。なお、展示作品は2019年にJ-POWER/電源開発株式会社で開催された写真展「時代を語る 林忠彦の仕事」をもとに再構成されています。

(資料)
林忠彦略歴
1918年、山口県徳山町(現・周南市)にある写真館の長男として生まれる。1939年、東京のオリエンタル写真学校を卒業。1940年、東京工芸社に入社、プロ写真家としてデビュー。1942年、華北弘報写真協会を結成、北京と東京と行き来する。終戦を北京で迎え、1946年に引き揚げ後、東京でフリー写真家として月間20誌以上に写真を発表。1947年、秋山庄太郎、石津良介、植田正治らと写真家団体「銀龍社」結成。1950年、日本写真家協会(JPS)の創立に参加。1953年、二科会写真部創立会員となる。
敗戦後の日本を懸命に生きる人と世相を捉えた「カストリ時代」、数多くの作家と対峙した傑出の「文士の時代」など、社会性とヒューマニズムに溢れた作品群は、日本のドキュメンタリー写真史における独自の地位を確立した。
毎日芸術賞、紫綬褒章、勲四等旭日小綬章、日本写真協会功労賞、など受賞・受章多数。
1990年に逝去。
費用 入場無料
定員 ――
申込方法 不要
主催 京都芸術大学(研究グループ: 佐藤博一、竹内万里子、中山博喜、大河原光、河田憲政)
お問合せ ――
関連教員 佐藤博一、竹内万里子、中山博喜、大河原光
  1. Home
  2. 展示・イベント
  3. 写真家・林忠彦がみた昭和|展示・イベント情報

毎日更新! 公式SNS

公式SNS紹介