2017.06.19
- 講座・講演
- 近畿圏
GLOBAL ART TALK 008「アートと私の旅」
ルディ・ツェン(インディペンデント・キュレーター、アート・コレクター、台湾)
2017. 07/11 (火)
19:00
20:30
瓜生山キャンパス 智勇館1階
―GLOBAL ART TALK概要―
現代アートを取り巻く環境は、この数十年で飛躍的に複雑化し、そのなかでアーティストとしてグローバルに活躍する道を模索することは容易ではありません。世界各地で同時多発的に生産される芸術の概況を把握することは、もはや不可能といって良いでしょう。とりわけ、経済成長と近代化の進む近隣アジア諸国では、新しい美術館の創設やアートフェア、国際展の隆盛など発表の機会も拡大し、世界からこの地域に向けられた注目も高まっていますが、すでにアートを取り巻くインスティテューションとしては整備を終えた感もある日本では、むしろ制度化の再考、アーティストの社会的役割、グローバルなネットワーク構築などが改めて問われているといえるでしょう。
京都では、多くの芸術系大学から毎年新しいアーティストが輩出されていますが、日本の伝統文化の中心地でもある街から、このように複雑化した現代アートの世界と、今日、どのようなつながりを見出すことができるのでしょうか?京都造形芸術大学とHAPS共催による「グローバル・アート・トーク」では、世界各地で活躍するアーティスト、キュレーター、コレクター、研究者、ギャラリストなどを招聘し、対話を積み重ねていくことで、世界を実感し、理解を深めていきたいと考えています。
―「アートと私の旅」―
現代アートを取り巻くエコロジーには、アーティスト、ギャラリスト、キュレーターなどと並行して、作品を収集するコレクターの存在も欠かすことができません。歴史を遡れば、特定のアーティストのパトロンとしてその制作と人生に寄り添ったコレクターもみられますが、現代アートのコレクターにも様々なタイプがいます。なかでも台湾を拠点に世界各地のアートフェアや国際展をまわり、自身でキュレーションも行うルディ・ツェン氏は、熱心な情報収集と多くのアーティストの交友関係で広く知られるコレクターです。「グローバル・アート・トーク008」では、ツェン氏のコレクションに対する姿勢や評価基準など独自の視点を探ります。
* 英日逐次通訳あり
―略歴―
ルディ・ツェン 1959年台北生まれ。現在、台北を拠点にインディペンデント・キュレーター、アート・コレクターとして活躍。近年は国際的なアートシーンにも積極的に携わり、数々の国際委員会に所属している。コレクターとしてのキャリアは20年以上におよび、当初はモダンアートの収集から開始、その後現代アートシーンへと移る。そのコレクションには、ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBA)の作品や、中国、ヨーロッパ・アメリカ、そしてアジア(台湾、日本、東南アジア)の現代アート作品を多数含む。主な作家に、シェイ・ダーチン、チェン・ジエレン、マイケル・リン、ヤン・ヘギュ等。近年の国際展キュレーションに、ペン・ウェイ展 “Coming Full Circle” 台湾国立歴史博物館(2015年)、“Unseen Existence” 香港アートセンター(2014年)、台湾プラットフォーム “La Salle Aux Images” アート・ステージ・シンガポール(2014年)、「堂島リバービエンナーレ」大阪(2013年)等がある。
<写真1>
リー・ミンウェイ、≪プロジェクト/縫う≫ 2009/2017、ミクストメディア・インテラクティブ・インスタレーション、写真提供:リー・スタジオ、写真:アンピス・ワン
<写真2>
堂島リバービエンナーレ2013、 “Little Water”、堂島リバーフォーラム、大阪
現代アートを取り巻く環境は、この数十年で飛躍的に複雑化し、そのなかでアーティストとしてグローバルに活躍する道を模索することは容易ではありません。世界各地で同時多発的に生産される芸術の概況を把握することは、もはや不可能といって良いでしょう。とりわけ、経済成長と近代化の進む近隣アジア諸国では、新しい美術館の創設やアートフェア、国際展の隆盛など発表の機会も拡大し、世界からこの地域に向けられた注目も高まっていますが、すでにアートを取り巻くインスティテューションとしては整備を終えた感もある日本では、むしろ制度化の再考、アーティストの社会的役割、グローバルなネットワーク構築などが改めて問われているといえるでしょう。
京都では、多くの芸術系大学から毎年新しいアーティストが輩出されていますが、日本の伝統文化の中心地でもある街から、このように複雑化した現代アートの世界と、今日、どのようなつながりを見出すことができるのでしょうか?京都造形芸術大学とHAPS共催による「グローバル・アート・トーク」では、世界各地で活躍するアーティスト、キュレーター、コレクター、研究者、ギャラリストなどを招聘し、対話を積み重ねていくことで、世界を実感し、理解を深めていきたいと考えています。
―「アートと私の旅」―
現代アートを取り巻くエコロジーには、アーティスト、ギャラリスト、キュレーターなどと並行して、作品を収集するコレクターの存在も欠かすことができません。歴史を遡れば、特定のアーティストのパトロンとしてその制作と人生に寄り添ったコレクターもみられますが、現代アートのコレクターにも様々なタイプがいます。なかでも台湾を拠点に世界各地のアートフェアや国際展をまわり、自身でキュレーションも行うルディ・ツェン氏は、熱心な情報収集と多くのアーティストの交友関係で広く知られるコレクターです。「グローバル・アート・トーク008」では、ツェン氏のコレクションに対する姿勢や評価基準など独自の視点を探ります。
* 英日逐次通訳あり
―略歴―
ルディ・ツェン 1959年台北生まれ。現在、台北を拠点にインディペンデント・キュレーター、アート・コレクターとして活躍。近年は国際的なアートシーンにも積極的に携わり、数々の国際委員会に所属している。コレクターとしてのキャリアは20年以上におよび、当初はモダンアートの収集から開始、その後現代アートシーンへと移る。そのコレクションには、ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBA)の作品や、中国、ヨーロッパ・アメリカ、そしてアジア(台湾、日本、東南アジア)の現代アート作品を多数含む。主な作家に、シェイ・ダーチン、チェン・ジエレン、マイケル・リン、ヤン・ヘギュ等。近年の国際展キュレーションに、ペン・ウェイ展 “Coming Full Circle” 台湾国立歴史博物館(2015年)、“Unseen Existence” 香港アートセンター(2014年)、台湾プラットフォーム “La Salle Aux Images” アート・ステージ・シンガポール(2014年)、「堂島リバービエンナーレ」大阪(2013年)等がある。
<写真1>
リー・ミンウェイ、≪プロジェクト/縫う≫ 2009/2017、ミクストメディア・インテラクティブ・インスタレーション、写真提供:リー・スタジオ、写真:アンピス・ワン
<写真2>
堂島リバービエンナーレ2013、 “Little Water”、堂島リバーフォーラム、大阪
費用 | 無料 |
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定員 | 100名 |
申込方法 | ①氏名、②人数、③連絡先電話番号あるいはメールアドレス、④ご職業(学生の場合は大学名、本学学生の場合はさらに学籍番号)をGLOBAL_ARTTALK@office.kyoto-art.ac.jpまでお送りください。 |
主催 | 京都造形芸術大学大学院、東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS) |
お問合せ | GLOBAL_ARTTALK@office.kyoto-art.ac.jp |
関連教員 | 片岡 真実(大学院芸術研究科 教授)〔企画〕 |