展示・イベント

2019.02.24

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KUAD ANNUAL 2019 宇宙船地球号

東京都美術館で開催する、24組32名の卒業・修了年次生による企画展。

2019. 02/23 (土)

2019. 02/26 (火)

09:30

17:30

最終入場時間17:00

東京都美術館 1階 第2・第3展示室

〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36 MAP

卒業制作をキュレーション。 京都造形芸術大学がつくる、 実験と冒険に満ちた展覧会。

京都造形芸術大学は、2019年2月23日(土)~26日(火)の4日間、東京都美術館にて、芸術大学においてこれまでに類を見ない「卒業制作をキュレーションする」展覧会、「KUAD ANNUAL 2019 宇宙船地球号」を開催します。

「KUAD ANNUAL 2019 宇宙船地球号」で は、 個人的な興味・関心から生まれる一方向的なメッセージに留まらず、 歴史・文化・社会・政治を複層的にリサーチし、 未来の可能性を芸術的視点から提案する作品を展示します。 芸術による国づくり 「藝術立国」 を理念として掲げる京都造形芸術大学ならではの学びのあり方を、 本展を通して社会に広く公開するものです。

キュレーションは昨年度の 「KUAD ANN- UAL 2018 シュレディンガーの猫」 に引き続き、 2018年3月から6ヶ月にかけて開かれた 「第21回シドニー・ビエンナーレ」 の芸術監督をはじめ、 世界的に活躍する森美術館のチーフ・キュレーターで本学大学院芸術研究科の片岡真実教授が務めます。

本展に展示するすべての作品は、 片岡教授が24組32名の学部生・大学院生を選抜し制作指導を重ねた結果生まれたものです。 片岡教授と32名の若者たちが提示するこの地球の過去、 現在、 そして未来をご覧いただき、 共に進むべき道を考えていただければ幸いです。



[片岡真実教授による展覧会ステートメント]

君たちが生きる未来には、 どんな地球があるのか?

1960年代、経済思想家のケネス・E・ボールディングや思想家・建築家のバックミンスター・フラーは、地球全体をひとつの宇宙船と捉える「宇宙船地球号」を提唱しました。この考え方は当時大きく注目され、人口爆発、環境問題、大量消費といった近代社会の問題を地球規模の視点で捉えることを促しました。それから半世紀、われわれはどのような時代を生きているのでしょうか?

「宇宙船地球号」をテーマに借用した「KUAD ANNUAL 2019」では、若いアーティストやデザイナーたちが、研究や思考をそれぞれの専門分野やメディアに限定するのではなく、いかに地球に未来に貢献できるのか、あるいは物事をいかに包括的に考えることができるのか、といった大きな課題へ挑戦しました。提案されたプランから見えてきたのは、自壊と再生、物質の保有するエネルギーなど地球規模のエコロジー、領土問題や格差、戦争の遺産など現代社会の課題や歴史解釈の再考、人間界に限定されない昆虫、動物など自然界の生命体や環境の再考、複製や反復など流動性やサイクルへの関心、街の歴史や機能を俯瞰的に捉える視点など、世界へ向けられたじつに多様な眼差しでした。

24組の参加者がこれから生きていく未来。そこにある地球を想像してみましょう。人工知能が人間に取って代わり、さまざまなものが自動化、電子化され、モノの物理的存在が縮小されていく時代。成長を終えたように見える国家、これから成長する国家。多様な価値観がひとつの地球上で重なり合う時代。そこでは1960年代とはまた別のかたちの「宇宙船地球号」が求められているかもしれません。本展「KUAD ANNUAL 2019 宇宙船地球号」が、世界の未来を地球規模で考える好機になることを願っています。

片岡真実
費用 無料
定員 なし
申込方法 不要
主催 京都造形芸術大学
お問合せ 京都造形芸術大学 教学支援三課 075-791-8207
関連在学生 伊地知七絵・猪花茉衣・内田恵利・大田真由・岡田千裕・桑原ひな乃・高坂彩乃・小谷くるみ・近藤岳・斉藤七海・志村茉那美・下寺孝典・塚本淳・津和沙奈・長谷川拓海・松浦健太郎・村片信亮・山本捷平・米村優人・涌田千尋・Hattori Studio[有松歩美 木下萌 渕田詩織 宮城巧 毛利優花 森井美衣 森田州一 山下真由 吉田瑞紀]
URL https://www.kyoto-art.ac.jp/kuadannual2019/
関連教員 片岡真実(大学院芸術研究科教授/大学院グローバル・ゼミ)・ヤノベケンジ(美術工芸学科)・家成俊勝(空間演出デザイン学科)・見増勇介(情報デザイン学科)
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