2021年秋から京都芸術大学 大学院附置機関であるICA京都 特別研究員として活動し、その任期を終える韓成南／Sung Nam HAN氏の成果発表展を開催します。

2021年に中之条ビエンナーレで発表し、好評を博した5チャンネルの映像インスタレーション「潜水士」にて、海で労働を行う潜水士をきっかけに、岩手県の地元のダイバーと共同で日本初の海の中にある美術館を2022 年8 月に制作したものを中心に、ギャルリ・オーブにて展示いたします。
大船渡は、ほやの養殖がさかんであり、ほやを模した彫刻作品を見せることで、自然とアートという人間が作り出す人工物を対比的に見せると同時に、海洋環境問題等を考えるきっかけとなることが狙いです。海の塩で腐食し、変容していく韓成南の彫刻作品と地元の方々と共に現代アート作品や見せ方を通じた地域復興への一助をプロジェクトの過程を含めた映像作品とともに展示します。合わせて、被災地や海中で工事を行う方々の日常にフォーカスしながら、被災地での瓦礫撤去作業や日本を取り巻く海の中の映像、海洋ゴミや海で出会ったモノの立体作品（樹脂、石膏）を展示します。

会期中、個展上映会＆トークイベントを実施します。

■韓成南 個展上映＆トークイベント
日時：2022年12月3日（土）16：00～
場所：瓜生山キャンパス 人間館地下1階 映像ホール
参加費：無料
事前申込制：info@i-a-f-t.net まで要申込み