2020年4月9日(木)

学長メッセージ「京都芸術大学の学生の皆さんへ」

大学案内

2020年4月8日
京都芸術大学学長 尾池和夫
 
 今、次つぎと受け取る情報を分析しながら、私も悩んでいます。皆さんにどのように伝えたらいいのか、悩んでいます。危機は常に予想を超えて訪れます。
 
 入学式を中止して、大学および大学院へ新入生の皆さんを迎える式典ができませんでした。ガイダンスも授業の開始も延期します。入学式の式辞を長い間考えていましたが、書き直していずれ改めてお祝いを申し上げます。
 
 今は、それよりも当面どうすればいいかを理解していただくために、お知らせをしっかり読んでくださいとだけお願いします。
 
 オンライン方式での授業を中心としてしばらく学習していただきますが、そのためにはハード、ソフトの両面で、皆さん1人ひとりに準備をしていただくことが必要です。そのことをご理解いただき、早急にオンライン環境を整えてください。申し訳ないと思いつつのお願いです。
 
 危機の時にこそ、学習の質を十分に保ちながら、皆さんのご協力のもとに、新しい学習環境を構築していきたいと全学で頑張っています。
 
 2年生以上の学年の学生さんたちには、前日動画でメッセージを送りました。ウェブサイトにも載せましたが、いくつも間違いがあり訂正もしました。多くの方から、間違ってもいいから早い方がいいというコメントを頂きました。しかし、また事情が変化して、今回のお知らせになりました。
 
 卒業をひかえた皆さんには、就職活動をどうすればいいかという難題があります。それでも諦めずに智恵を絞ってください。担当の先生たち、職員たちにも相談してください。今こそ、在学中に築いてきた人脈を遠慮せずに活用してください。
 
 また、進学の相談も遠慮なくオンラインで教職員を頼ってください。
 
 京都芸術大学は、幅広く芸術活動を通じて、人類に貢献することを目指しています。今こそ、さまざまな視点から、全学の教職員がそれを改めて意識して活動しています。どうか、ご理解とご協力をお願いします。
 
 予断を許さない異常な状況と、先の見えない不安感のなかを生き抜くには、体の健康だけではなく、精神面での健康を保つことも重要です。そのような時、芸術の持つ力を信じて、創作への意欲を保ってほしいと願っています。危機の時にこそ、素晴らしい作品を生み出すことも芸術家の力です。
アーティストは人類に貴重な財産を提供しますが、その代償が保証されているとは限りません。今こそ、芸術と文化の重要性を訴えることが、私たちの役目でもあると思います。そのことも忘れずに、ともに活動していこうではありませんか。
 
 メルケル首相が「アーティストは必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要なのだ」と言われました。そのような人がいるということを覚えておくことも重要です。それが人類の未来につながります。
 
 ひたすら皆さんの心身の健康維持を願い、ウイルスに負けない活動を維持してくださるよう願って、本日の私のメッセージといたします。
 
 元気で頑張りましょう。 ありがとうございました。