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2024.03.08

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日本芸能史「大地母神信仰と芸能・芸道」

京都芸術大学 2024年度 公開連続講座

2024. 04/15 (月)

2024. 07/29 (月)

15:40

17:20

毎回月曜日 15:40~17:20(100分) ※春秋座の開場は15:10

瓜生山キャンパス 人間館1F NA102教室

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日本は、女神信仰に起源を持つ女性の霊性が守ってきた国である。女神信仰は、大地や海に依存して生きてきた人類が普遍的に育ててきた信仰の表現であった。日本の芸能も芸道もこの女神の祭りから誕生した。芸能が神を迎えた巫の身体所作が人間のための娯楽化を強めていったものとすれば、芸道は神を迎えるための人工物の依代を作る技術が人間の生の充実に向けて洗練されていったものである。
神は、本来目には見えない万物の霊魂のなかで、人間に幸福をもたらす存在である。日本人の神の認識は、霊魂の認識より遡るが、霊魂の認識によって神も動くようになった。この段階で神を招くための祭りを催すシャーマンが誕生した。シャーマンの演じる神を可視化する所作から神の芸能が誕生し、神の止まる座(依代)から芸道が生まれた。
 大地母神に代表される女神信仰が男神中心の新しい信仰にとって代わられる現象は世界的規模でみられる。しかし、日本人は地母への信仰をそのままに保存してきた稀有の民族である。この精神はグローバリズムが叫ばれる現代においてこそふりかえられなければならない。

企画・コーディネーター 田口章子 (京都芸術大学教授)


前期 前半(全7回) 会場:春秋座
1 4月15日 神・祭り・芸能・芸道の誕生 諏訪春雄
2 4月22日 淡路人形 淡路人形座
3 4月29日 華道 池坊専好
4 5月13日 日本舞踊 藤間勘十郎
5 5月20日 沖縄芝居 金城真次
6 5月27日 落語 桂吉坊
7 6月3日 壬生大念佛狂言 壬生大念佛講 

前期 後半(全7回) 会場:京都芸術大学内 教室
1 6月17日 日本人の水と火の記憶  諏訪春雄
2 6月24日 演劇 やなぎみわ
3 7月1日 木ノ下歌舞伎 木ノ下裕一
4 7月8日 大道具 中田節
5 7月15日 能 天野文雄
6 7月22日 衣裳 ひびのこづえ
7 7月29日 常磐津 常磐津都㐂蔵・都史

後期(全14回) 会場:春秋座
1 9月23日 祭りと性 諏訪春雄
2 9月30日 狂言 茂山忠三郎
3 10月7日 幇間 悠玄亭玉八
4 10月21日 上方舞 山村友五郎
(聞き手 田口章子)
5 10月28日 宝塚歌劇 植田紳爾
6 11月11日 アイヌ芸能 千葉伸彦
7 11月18日 歌舞伎 田口章子
8 11月25日 芸能・芸道と女性 諏訪春雄
9 12月2日 宝塚歌劇 榛名由梨
(聞き手 玉岡かおる)
10 12月9日 義太夫 鶴澤津賀寿・竹本京之助
11 12月16日 京舞 井上八千代
(聞き手 田口章子)
12 12月23日 琵琶 奥村旭翠
(聞き手 田口章子)
13 1月20日 新内 新内志賀
14 1月27日 講談 宝井琴桜
費用 前期前半(全7回) 8000円/前期後半(全7回)8000円/後期(全14回)16000円
定員 ※定員100名(予定)
申込方法 https://k-pac.org/ticket/#ticket
主催 京都芸術大学
お問合せ 京都芸術劇場チケットセンター TEL075-791-8240 (電話・窓口/平日10-17時) 京都市左京区北白川瓜生山2-116  京都芸術大学内
URL https://k-pac.org/events/11771/
関連教員 田口章子
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