2021年11月24日(水)

キュレーター服部浩之のもと、12月3日(金)より学生選抜展「KUA ANNUAL 2022」のプレビュー展を京都にて開催。

プレスリリース

京都芸術大学において、大学院を含めた通学部の全学生から選抜された作家による企画展「KUA ANNUAL 2022」のプレビュー展が12月3日(金)より学内ギャルリ・オーブにて開催されます。

 

/// 本件のポイント

・「第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展」日本館展示でキュレーターを務めた服部浩之氏を迎え、学生の選抜・作品指導・キュレーションにあたります。
・本展は東京で開催される「KUA ANNUAL 2022」のプレビュー展(中間発表展示)です。
・12月3日(金)には京都市京セラ美術館のアソシエイト・キュレーター国枝かつら氏を迎えて、本学教授浅⽥彰、竹内万里子による講評会を開催します。是非ご取材ください。

 

KUA ANNUAL 2022​
「ゴースト、迷宮、そして多元宇宙 in Cm | Ghost, Labyrinth and Multiverse」プレビュー展

■会期:2021年12月3日(金)~19日(日)
■会場:京都芸術大学 瓜生山キャンパス 人間館1階ギャルリ・オーブ
■入場:予約制(招待客のみ/一般入場不可)
■作家:14名と1組
■公開講評会:12月3日(金)17:00~19:00(講評者:浅田彰、竹内万里子、国枝かつら)
※本展は予約制となっております。取材をご希望の方は、広報課までお問合せください。
京都芸術⼤学 広報課 担当:作⼭(さくやま)、市川(いちかわ)、山岸(やまぎし)
住所:京都市左京区北⽩川⽠⽣⼭2-116
TEL:075-791-9112、Mail:kouhou@office.kyoto-art.ac.jp

「KUA ANNUAL 2022 ゴースト、迷宮、そして多元宇宙 in Cm | Ghost, Labyrinth and Multiverse」展

※詳細は改めてお知らせいたします。
・会期:2022年2月24日(木)~2月26日(土)
・会場:東京都美術館1階2・3展示室

 

/// キュレーター 服部浩之

インディペンデント・キュレーター。京都芸術大学芸術学部客員教授、秋田公立美術大学大学院特任准教授。東京藝術大学大学院准教授。

1978年愛知県生まれ。2006年早稲田大学大学院修了(建築学)。2006年~2009年秋吉台国際芸術村、2009年~2015年青森公立大学国際芸術センター青森[ACAC]での活動を通じ、様々なアーティストの制作プロセスに関わる。アジア圏を中心に同時代の新たな表現や活動のリサーチを重ねプロジェクトを展開。近年の主な共同企画に「Media/Art Kitchen」(ジャカルタ、クアラルンプール、マニラ、バンコク、青森|2013~2014年)、あいちトリエンナーレ2016(愛知県美術館ほか、愛知|2016年)、「近くへの遠回り」(ウィフレド・ラム現代美術センター、ハバナ|2018年)。第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示「Cosmo-Eggs | 宇宙の卵」キュレーター(2019年)。

 

/// 概要

京都芸術大学(京都市左京区/学長 吉川左紀子)は、2021年12月3日(金)から19日(日)まで京都芸術大学 瓜生山キャンパス ギャルリ・オーブにおいて「KUA ANNUAL 2022 ゴースト、迷宮、そして多元宇宙 in Cm | Ghost, Labyrinth and Multiverse」のプレビュー展を開催します。本展は2021年2月24日(木)から26日(土)まで東京・上野の東京都美術館にて開催される学生選抜「KUA ANNUAL 2022」に向けた中間発表展示です。出展作家14名と1組は、本学通学部・大学院を含めた87組106名の応募の中から公募で選ばれました。

本展となる東京では、これまで作品展示だけでなく学生アーティストと企業・美術関係者とのマッチングの場を設け、参加学生と大手企業との作品売買契約が締結されるなど、学生が社会へ羽ばたくきっかけを生んできました。

 

/// キュレーター 服部浩之より

出口が見えない、先が見通せない。そんな日々が2年近く続います。この状況下で学生生活を送る作家たちは、敏感にこの不確実な日々を感受し、迷宮を彷徨いながらも異なる世界のあらわれを予見するように、どこか不穏さ漂う表現を提示します。かつて謳われた「明るい未来」という響きが白々しいことを実感する彼らから、公募時のテーマ「C | 接触と選択」に対して呑気で無邪気な提案はほぼ見受けられませんでした。「C」というメジャーコードを想起させる記号はどうも不似合いで、彼らの実践に応答できる主題は少しずれたところにあるようです。作曲家テリー・ライリーは《in C》においてメジャーコードの音の重なりにより即興演奏・ミニマル音楽の新境地を切り開きました。限られた要素が反復しつつ複雑に変容し独特な迷宮世界を形成していくこの楽曲と通ずるものを、若い作家たちの実践の集合に感じました。それも安定したメジャーコードではなく、半音ずれたマイナーコード「Cm」の響き。劇的に動きつづける世界を感得し、自らの位置を見出そうとする彼らの表現は、その不安や不確実さをあらわすに留まらず、ときに不協和音を奏でつつも複雑な思慮深さとともに新たな行動への気概も見え隠れします。しなしながら、明確な答えや明るい出口は簡単には見つからないでしょう。ゴースト、迷宮、そして多元宇宙へようこそ。