2022年2月2日(水)

キュレーター服部浩之のもと、学生選抜展「KUA ANNUAL 2022」を2月24日(木)~26日(土)東京都美術館にて開催。

プレスリリース

学校法人瓜生山学園 京都芸術大学(京都市左京区/学長 吉川左紀子)は、2022年2月24日(木)から26日(土)まで東京都美術館において、学生選抜展 KUA ANNUAL 2022「in Cm | ゴースト, 迷宮, そして多元宇宙 in Cm | Ghost, Labyrinth and Multiverse」を開催します。出展作家は全学生への公募により選抜された学生。キュレーターが求める展覧会テーマに対して、キュレーターから直接制作指導を受けながら新作を制作し、展覧会をつくりあげます。

 

■トピックス
・第一線で活躍するキュレーターを招聘し、キュレーターから制作指導を受けながらつくりあげる学生選抜展「KUA ANNUAL」。今年度は全学生から87組106名の応募があり、15組18名の作家が選出。
・「第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展」日本館展示でのキュレーター服部浩之氏が学生の選抜や作品指導、キュレーションを務めます。
・本展は作品展示だけでなく学生アーティストと企業・美術関係者・コレクターとのマッチングの場を創出。昨年は出展作家と企業との作品売買契約が締結されるなど、学生が社会へ羽ばたくきっかけの場となっています。

KUA ANNUAL 2022「in Cm | ゴースト, 迷宮, そして多元宇宙 in Cm | Ghost, Labyrinth and Multiverse」

会期:2022年2月24日(木)~26日(土) ※招待客限定で23日(金)に内覧会を開催。
会場:東京都美術館1階 第2・第3展示室
入場:無料
URL:https://www.kyoto-art.ac.jp/kuaannual2022/


キュレーター 服部浩之

インディペンデント・キュレーター。京都芸術大学芸術学部客員教授、秋田公立美術大学大学院特任准教授。東京藝術大学大学院准教授。
1978年愛知県生まれ。2006年早稲田大学大学院修了(建築学)。2006年~2009年秋吉台国際芸術村、2009年~2015年青森公立大学国際芸術センター青森[ACAC]での活動を通じ、様々なアーティストの制作プロセスに関わる。アジア圏を中心に同時代の新たな表現や活動のリサーチを重ねプロジェクトを展開。近年の主な共同企画に「Media/Art Kitchen」(ジャカルタ、クアラルンプール、マニラ、バンコク、青森|2013~2014年)、あいちトリエンナーレ2016(愛知県美術館ほか、愛知|2016年)、「近くへの遠回り」(ウィフレド・ラム現代美術センター、ハバナ|2018年)。第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示「Cosmo-Eggs | 宇宙の卵」キュレーター(2019年)。

「in Cm | ゴースト, 迷宮, そして多元宇宙 in Cm | Ghost, Labyrinth and Multiverse」

出口が見えない、先が見通せない。
そんな日々が2年近く続いています。
この状況下で学生生活を送る作家たちは公募時のテーマ「C | 接触と選択」に対して、不確実な日々を敏感に感受し、迷宮を彷徨いながらも異なる世界のあらわれを予見するように、どこか不穏さ漂う表現を提示しました。かつて謳われた「明るい未来」という響きが白々しいと実感する彼らからは呑気で無邪気な提案はほぼ見受けられず、彼らの活動を解釈するようにこちらもチューニングを合わていきたいと思いました。


作曲家テリー・ライリーは《in C》においてメジャーコードの音の重なりにより即興演奏・ミニマル音楽の新境地を切り開きました。限られた要素が反復しつつ複雑に変容し独特な迷宮世界を形成していくこの楽曲と通ずるものを、若い作家たちの実践の集合に感じました。ただしメジャーコードではなく、マイナーコード「Cm」の半音ずれた響きで。
劇的に動きつづける世界を感得し、自らの位置を見出そうとする彼らの表現は、その不安や不確実さをあらわすに留まらず、ときに不協和音を奏でつつも複雑な思慮深さとともに新たな行動への気概も見え隠れします。ただ、明確な答えや、明るい出口のようなものは簡単には見つからないでしょう。
ゴースト、迷宮、そして多元宇宙へようこそ。

出展作家一覧(15組18名)

松田ハル、太田恵以、大澤巴瑠、長田綾美、岩橋優花、向珮瑜、Alma Schanzer、O LAMLAM、高尾岳央、柴田眞緒、高橋順平、吉田千晴、戸田樹、大野裕和、東九条耕す計画ただいも(4名グループ)
※出展作家紹介:https://uryu-tsushin.kyoto-art.ac.jp/detail/928